素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

普天間飛行場の辺野古移設、反対している人は対案がある?

平成30年12月14日、政府は米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市 ぎのわんし)の沖縄県名護市辺野古へのこへの移設に伴い、辺野古の埋め立て予定区域に土砂投入を開始した。

この件に関して、様々な人が情報発信をしている。
SNSでも話題である。

 

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普天間飛行場の上空写真、出典:Wikipedia

 

沖縄には、普天間飛行場宜野湾ぎのわん市)という在日米軍海兵隊の軍用飛行場がある。嘉手納飛行かでなひこうじょうと並んで、沖縄における米軍の拠点となっている。 

この普天間飛行場、周りには住宅地が密集している。沖縄県によると、「世界一危険な飛行場」と称されているらしい。

情報元:5.普天間飛行場の危険性/沖縄県

 

普天間飛行場の危険を除去するため、普天間飛行場を無くし、その機能を名護市辺野古の「キャンプ・シュワブ」という既にある在日米軍海兵隊の基地へ移設することが、日米間で合意済である。

普天間飛行場の土地は地権者に返還される予定だ。すでに、少しではあるが返還された土地もある。現在、普天間飛行場の地権者には「そこそこの賃貸料」が支払われている。

普天間飛行場の機能を移設するため、キャンプ・シュワブは海側(名護市辺野古へのこ)を拡張する。新たに滑走路2本がV字形に造られる。1本は埋立地に、もう1本は陸地と埋立地が半々くらいの場所に造られる。埋め立て予定区域は約160ヘクタールである。

辺野古新基地建設イメージ | 沖縄県

今回の辺野古への土砂投入はそのためのものである。

 

普天間飛行場の機能を辺野古キャンプ・シュワブへ移設できれば、沖縄の基地負担は大幅に少なくなる。

何より「世界一危険な飛行場」が無くなる。

 

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普天間飛行場の機能が移される在日米軍基地「キャンプ・シュワブ」、出典:Wikipedia

 

普天間飛行場沖縄県宜野湾市 ぎのわんし)の辺野古へ移設工事が本格的に始まった。

 

多くの著名人たちが、これ反対し「米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設工事中止」のホワイトハウス嘆願書への協力を呼び掛けている。

この嘆願書は、12月14日から始まった沖縄・名護市辺野古沿岸の新基地建設の工事を、平成31年2月24日に行われれる予定の県民投票の日まで停止するよう求めたものだ。

ホワイトハウス嘆願書は開始から1カ月で10万筆を超えると、米国政府から何らかの回答が得られることになっている。

 

モデルのローラ(28)氏も、自身のインスタグラムで嘆願書への署名を呼びかけた。

内容は下記のとおり。女性自身の記事からの引用である。

「みんなで沖縄をまもろう! たくさんの人のサインが必要なんだ」

「We the people Okinawaで検索してみて。美しい沖縄の埋め立てをみんなの声が集まれば止めることができるかもしれないの。名前とアドレスを登録するだけでできちゃうから、ホワイトハウスにこの声を届けよう」

「いろいろやりたいなあと思うこともあって、芸能以外に。芸能以外のことが、すっごくやりたくて」

「環境問題とか、自分のなかにどこかちゃんとそういうのを少しずつ伝えたいなあっていうのがあって。そういうのをどうやったらハッピーに伝えられるかなあって、すごい考えていて……」

引用:ローラの絶大な影響力 辺野古移設反対呼びかけに署名10万人 | 女性自身

 

彼女は「美しい沖縄」を守るために、ホワイトハウス請願署名を呼び掛けている。環境問題に関心があるようだ。

反対の理由を主張している点に関しては評価できる。普天間飛行場辺野古移設に反対している人の大部分は、その理由を明確に答えない。

ただ、沖縄の埋め立ての実態に関しては、ほとんど知らないようだ。

 

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那覇空港拡張計画、出典:Wikipedia

 

普天間飛行場辺野古移設反対の理由は、「辺野古の埋め立てに伴う環境への悪影響」が1番多い。

だが、ちょっと待ってほしい。

 

沖縄県は昔から頻繁に埋め立てが行われている地域だ。

国土交通省国土地理院によると、昭和63年(1988年)と平成29年(2017年)の全国と沖縄の面積は以下のとおり。増加のほとんどは埋め立てによるものである。沖縄の面積は全国の0.6%程度である。

全国と沖縄の面積(昭和63年⇒平成29年)

全国:377.719K㎡⇒377.973K㎡、254K㎡増加

沖縄:  2.262K㎡⇒  2.280K㎡、 18K㎡増加

情報元1:昭和63年 面積調査 | 国土地理院

情報元2:平成29年 面積調査 | 国土地理院

 

現在、普天間飛行場辺野古移設工事の埋め立てと、同等以上の埋め立て工事がいくつか行われている。

那覇空港でも新たな滑走路を造るため、埋め立て工事が行われている。この工事は辺野古の工事とよく似ている。埋め立て予定区域も約160ヘクタールでほぼ同じだ。

 

本当に沖縄の環境を守る意思があるなら、これらの埋め立て工事に対しても、反対すべきである。

ただ、反対している人の多くは、これらの事実を知らない。

 

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普天間飛行場辺野古移設反対の理由には、「米軍基地はいらない」や「軍隊は一切いらない(自衛隊も含む)」というものも多い。

本当にそうだろうか?

 

支那の公船は頻繁に、沖縄県尖閣諸島周辺海域に出没している。

海上だけではない。

平成29年度に航空自衛隊の戦闘機が実施した緊急発進(スクランブル)は904回だった。国別では支那が500回で最多、ロシアが390回だった。

情報元:平成29年度の緊急発進実施状況について | 統 合 幕 僚 監 部

 

支那南シナ海にも進出している。南沙諸島スプラトリー諸島)海域に存在する暗礁を埋め立てて建設している人工島まで建設している。

海だけではない。むしろ、陸の方が酷い。

支那と国境が陸続きの国のほとんどは侵略を受けている。

現在、ウイグルチベット南モンゴルなどは、支那の一部となっている。しかし、これらの地域は元々別の国だった。侵略して奪った土地で、事実上の植民地となっている。

 

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米軍や自衛隊は無くて済めば、それに越したことはない。

しかし、支那北朝鮮などの敵性国家がある以上、抑止力は必要不可欠なのだ。

また、韓国が日本の竹島島根県)が奪ったのは、昭和27年(1952年)のことだった。この時に自衛隊はまだなかった。

 

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平成30年度の沖縄県の収入は7310億円である。うち、地方交付税は2031億円、国庫支出金は1993億円。 沖縄県の収入の半分以上は政府(国)からのものだ。 (当初予算なので多少の増減はあり)

情報元:平成30年度 当初予算(案)説明資料 | 沖縄県

米軍基地を受け入れてくれた自治体には多くの補助金を出すべきだ。一方、拒否した自治体の予算は減らすべきだ。

日本のために貢献した自治体と、全く貢献しない自治体に同列の金を配るべきではない。不公平だ。

 

普天間飛行場辺野古移設に反対している人は、今より良い対案があるのだろうか?

対案がない反対は、ただのワガママである。