中華人民共和国の第13期全国人民代表大会第2回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕した。日程は今月15日まで。
全国人民代表大会とは、中華人民共和国の一院制議会である。同国の憲法では、国家の最高権力機関かつ立法機関として位置づけられている。通称は「
全人代の任期は5年。毎年1回、3月頃に開催される。
代表の定数は3000人以下。第13期全国人民代表大会の議員数は2980人。各省・自治区・直轄市・特別行政区の代表及び軍の代表から構成されている。共産党員が約70%を占め、残りは少数民族や「民主党派」の党員などである。ただし、人選は共産党の意向によるものと言われている。
中華人民共和国には共産党以外にも、「民主党派」と呼ばれる8つの政党がある。
全人代では、
昨年の成果
・国内総生産(GDP)成長率6.6%を達成し、その規模が90兆元を突破
・都市部の新規雇用者数が1361万人に達する
・農村部の貧困人口は1386万人減少
今年の目標
・GDP成長率6~6.5%。
・都市部の新規雇用者数を1100万人以上、調査失業率を5.5%前後、登録失業率を4.5%以内
・農村貧困人口を1000万人以上減少
情報元:速読!2019年政府活動報告の重要ポイント--人民網日本語版--人民日報
同時に公表された2019年予算案によると、国防費は前年実績比7.5%増の1兆1898億7600万元(約19兆8千億円)を計上した。
国防予算の伸び率は前年比0.6ポイント減で2年ぶりのマイナスとなったが、国内総生産(GDP)成長率と比べると高い水準を維持している。
情報元:中国全人代開幕 成長率目標は6~6・5% 国防費は7・5%増
中華人民共和国はここ十数年、凄まじい経済成長をしてきた。
国内総生産(GDP)は2010年頃には日本を抜き、2018年には日本の2.5倍を超える水準だ。
中華人民共和国の経済力が強くなることに、アメリカ合衆国は危機感を抱いている。
昨年から中華人民共和国からの輸入品に「追加関税」をかけている。
つまり、自分より力をつけそうな国を早めに潰しているのだ。
かつては日本もやられたことであるが、今はありがたい。
中華人民共和国の来年度の軍事予算は20兆円近くなる。
日本の4倍近い水準である。
両国の軍事費がこれ以上開いたらどうなるか・・・
日本も経済成長し、軍事費を増やす必要がある。
消費税を増税している場合ではない。