かけがえのない多くの命が奪われ、東北地方を中心に
家族や親族、友人を亡くされた方々のお気持ちを思うと、胸が苦しくなります。
「平成23年東北地方太平洋沖地震」の震源及び規模等
・発生時刻: 平成23年3月11日14時46分
・発生場所: 北緯38度06.2分、東経142度51.6分、深さ24km
・規模 : 9.0(モーメントマグニチュード)
・最大震度:7
情報元:気象庁|平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震
平成23年東北地方太平洋沖地震は、日本の観測史上最大規模の地震である。大正12年(1923年)に発生した関東大震災より規模は大きい。
「平成23年東北地方太平洋沖地震」の被害状況(平成31年3月1日現在)
人的被害
・死亡者 :19,689人
・行方不明: 2,563人
・負傷者 : 6,233人
住家被害
・全壊 :121,995棟
・半壊 :282,939棟
・一部破損:748,109棟
・床上浸水: 1,628棟
・床下浸水: 10,075棟
非住家被害
・公共建物: 14,527棟
・その他 : 92,056棟
情報元:平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について | 消防庁
日本列島周辺のプレートと発生する地震のタイプ、原典:全国地震動予測地図2018年版 手引・解説編
地震は、プレートのズレにより発生する現象である。
地球は中心から、核(内核、外核)、マントル(下部マントル、上部マントル)、地殻という層構造になっていると考えられている。このうち、地殻と上部マントルの地殻に近いところは、硬い板状の岩盤となっている。これを「プレート」と呼ぶ。地球の表面は十数枚のプレートで覆われている。
プレートは少しづつズレている。プレートどうしが、ぶつかったり、すれ違ったり、 片方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込んだりしている。
プレートどうしがぶつかっている付近には強い力が働く。この力により地震が発生する。
地震はその発生場所により、「活断層型地震」と「海溝型地震」とに大別できる。
活断層型地震とは、陸側のプレート内部での断層運動により発生する地震である。
海溝型地震とは、陸側のプレートと海側のプレートの境界である海溝やトラフ付近で発生する地震である。2枚のプレート間のずれによって生じる「プレート間地震」と、沈み込む側のプレート内部で発生する「プレート内地震」がある。
大規模な地震は海溝型地震の方が多い。大正12年(1923年)に発生した関東大震災や、平成15年十勝沖地震、スマトラ島沖地震などである。平成23年東北地方太平洋沖地震もそうである。規模の大きな地震は、津波が発生する場合がほとんどである。
地震というのは、ある程度定期的に発生している。
平成23年東北地方太平洋沖地震と同規模(マグニチュード9程度)の地震は、「岩手県沖南部~茨城県沖」で、3,000年間に5回発生している。
「青森県東方沖及び岩手県沖北部」の海域では、マグニチュード7以上の地震が、約9年に1回のペースで起きている。
地震というのは、余程の例外的な事象が発生しない限り、再び起きるものなのだ。ただし、発生する間隔にかなりの開きがあるが。
日本には、地震や津波から国民の生命と財産を守るため、国土強靱化が必要である。
安全のためのコストをケチってはいけない。更に高いものにつく。
震災で犠牲になられた方々の尊い命を無駄にしないためにも...