平成31年3月15日、ニュージーランドのクライストチャーチにある2ヶ所のモスク(イスラム教礼拝堂)で発生した銃乱射事件で、計49人が死亡した。
主犯格はオーストラリア人、ブレントン・タラント被疑者(容疑者)で、その模様をFacebook Live で16分間配信していた。
銃乱射事件の犠牲となった方々のご冥福をお祈り致します。
タラント被疑者(容疑者)がネット上に流した動画、出典:Twitter
タラント被疑者(容疑者)が行ったのは、罪もない人々を狙った無差別テロである。決して許されるべき行為ではない。
この悲惨な事件が発生した背景には、移民の増加がある。そして、このような事件は今後、増えていく可能性がある。
同様の事件は近年、何件か起きている。
平成23年7月22日には、ノルウェーの首都オスロと北西にあるウトヤ島で、爆弾テロと銃乱射事件が連続で発生、計77人が死亡した。犯人のアンネシュ・ベーリング・ブレイビクは、イスラム教・移民・多文化主義・マルクス主義を憎悪していた。
平成27年6月には、米サウスカロライナ州の教会で、白人の男が黒人の男女9人を殺害した銃乱射事件が起きている。
平成30年10月にも、米ペンシルベニア州のユダヤ教礼拝所で、白人の男が銃を乱射、11人が死亡した。
パリの街中で集団で祈りを行うイスラム系移民、出典:トラネコ日記
言語や伝統、文化などが異なる人々が、同じ地域社会で共存していくのは想像以上に難しい。なぜなら、どちらかが相手のルールに合わせなければならないからだ。
移民は少ないうちは現地のルールに合わせる。しかし、数が増えてくると自分達の主張をゴリ押しするようになってくる。民族により多少の違いはあるが。
誰でも、子供の頃に使っていた言語を大人になっても使いたいし、同じ食べ物を食べ続けたい。先祖から続いている伝統も守りたいだろう。それが普通の人間の感情だ。
この人間として当然の行為が、社会に大きな
スウェーデン・ストックホルムの移民が多く住む地域で発生した暴動、出典:ロイター
「移民=悪」というような過激なことを言うつもりはない。
しかし、移民が短期間に急激に増えた国・地域では、今までになかった新たな問題が発生しているのは事実だ。そして、日本のマスコミはこの事実をあまり報道していない。
移民とは、自発的な意思で、出生国や育った国といった居住国を離れ、当該国へ移住して居住している人々を指す。
理由の如何により、自国を捨ててきた人間が、移民先の国のためになるようなことをするだろうか?
「移民を選択するより、極力、自国を良くする努力をするべきでは?」と筆者は感じる。
人は可能なら母国で暮らす方がいい。
それが移民と現地住民、双方にとって幸せなことである。