今日は電気記念日だ。
明治11年(1878年)3月25日、東京・
この時、英国人のエアトン教授により、デュボスク式アーク灯がグローブ電池50個を用いて点灯された。日本で初めて公の場で電灯がともされた瞬間であった。
企画展から。左のブラッシュ式アーク灯は公衆が初めて見た電灯。右は日本で最初に灯ったとされるデュボスク式アーク灯。2台揃って見れる機会はあまりないと思います。12月5日には、科学博物館の前島先生に灯りの歴史を後援してもらいます。♪大倉 pic.twitter.com/BB2Vda3TMM
— 学芸員@大阪市立科学館 (@gakugei_osm) November 26, 2015
明治15年(1882年) 11月1日、普通の国民が初めて電灯を見る。
東京電灯会社が東京・銀座二丁目の創立仮事務所の前で、ブラッシュ式アーク灯の点灯を行う。当時の新聞は「見物の群集は市街に満ち」と報じている。
明治20年(1887年)3月25日、家庭用の配電が始まる。
これを由来として、1927年(昭和2年)に日本電気協会が「電気記念日」を制定した。3月25日は、日本の電気の歴史と縁が深い日である。
京都市になる日本初の事業用水力発電所『
普通の国民が電気を使えるようなってから、まだ132年しか経っていない。そして、前半は水力発電が主役である。
明治20年(1887年)、日本初の発電所が東京・
明治24年(1891年)、初の事業用水力発電所が運用を開始する。この建物は今もある。
大正4年(1915年)、
昭和30年(1955年)頃から、日本は高度経済成長に入り、獲得した外貨で安い化石燃料を獲得することが容易となる。火力発電が急激に増えていく。
昭和37年(1962年)、火力発電が水力発電を逆転する。
昭和41年(1966年)、原子力発電所が運転を開始する。
発受電電力量の推移、出典: 平成29年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2018) │ 資源エネルギー庁
平成29年(2016年)度末の電源構成は、LNG火力39.7%(4,248億kWh)、石炭火力32.7%(3,498億kWh)、石油等火力9.1%(976億kWh)、水力9.1%(976億kWh)、新エネ等7.6%(815億kWh)、原子力1.7%(181億kWh)である。
火力発電が80%以上である。そして、その発電に必要な化石燃料のほぼすべてを、日本は海外から買っている。
このままで良いのだろうか?