「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」(以下「アイヌ新法」と言う)が19日、参院本会議で可決、成立した。
「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」に対する各党の賛否
「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」の第一条、原典:国土交通省
アイヌ新法には「北海道の先住民族であるアイヌの人々」と明記された。初めて法律で、アイヌの人々を先住民族として位置づけた。
同法律の柱は交付金の創設である。アイヌ文化の伝承や振興を目的に、市町村が実施する事業に対して、国が交付金を支給する。経済格差の是正なども目指す。
政府は今後、アイヌ政策推進本部を設置し、基本方針を策定する。伝統儀式に必要な農林水産物をとりやくするための規制緩和も行う。
「先住民族の権利に関する連合国(国連)宣言」がうたった土地に関する権利などの「先住権」については盛り込まれなかった。
北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は、「泣いてます。うれしくて。抱えきれないような苦しみと悲しみの歴史がありましたけど、これから先も一歩一歩進んでいきたい」と述べ、アイヌ新法の成立を喜んだ。
アイヌ新法は、アイヌの定義や認定について触れていない。「アイヌ民族」や「アイヌ人」という言葉は使用されておらず、「アイヌの人々」と抽象的な表現となっている。
少し調べればわかるが、純潔のアイヌはもういない。アイヌ語を母語としている人もいない。つまり、アイヌは日本人と一体になり日本人なのである。戸籍上もそうである。
そうなれば喜ぶのはどこの国か。
北海道庁では現在、アイヌの人々に対する奨学金の貸与をしている。しかし、アイヌの血族等の認定は、北海道アイヌ協会という民間団体がやっている。
情報元:北海道外に居住するアイヌの人々に対する奨学金の貸与について
アイヌの血族等の認定基準にも疑問が残る。このため、北海道アイヌ協会に対して、以下のような批判がある。
元北海道議会議員の小野寺秀や元札幌市議会議員の金子快之、アイヌの血を引く彫刻家の砂澤陣は、アイヌ民族であることを法的に証明する手段が現状存在しないため、「アイヌ民族であることを『証明』している北海道アイヌ協会が、“アイヌの血を受け継いでいる『と思われる』人”という曖昧な基準で認定しており、出自がアイヌ民族でなくとも養子や婚姻といった手段で認定してもらえればアイヌ民族としての優遇措置を受けられる」と主張している。 金子は平成15年(2003年)の上田文雄札幌市長の当選直後から12年間もアイヌ担当の北海道市役所アイヌ施策課の職員と上田に政治資金や自著の出版支援していた業者がアイヌ関連の出版物出版にて官製談合の罪で起訴されたことや様々なアイヌ利権を告発している。
アイヌ系日本人である砂澤は、最大のアイヌ団体である北海道アイヌ協会の行為が《弱者の自立心を奪い、補助金漬けにしながら、彼らを利用し、「まだまだ差別が存在する」と弱者利権を貪っている》としている。
アイヌ新法では交付金が創設された。これは危険なニオイがする。
アイヌの認定を特定の団体が行うようになれば、補助金ほしさに名乗りでる者も現れるだろう。特に〇〇人などは。
どちらにしろ、アイヌ新法には穴が多い。
最低でも「アイヌの定義」を明確にすべきだ。
考え過ぎだろうか...