皇太子徳仁(なるひと)殿下が、令和元年5月1日午前0時、第126代天皇にご即位になられた。「平成」は終わり、248番目の元号「令和」が幕をあけた。
平成時代の天皇陛下は上皇陛下に、皇后陛下は上皇后陛下(じょうこうごうへいか)に、お成りになられた。
天皇の譲位は、 江戸時代の光格天皇(こうかくてんのう・第119代)以来202年ぶりで、憲政史上初めてのことである。
天皇陛下は皇居・宮殿で、5月1日午前10時半から初めての儀式「剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)」に、11時10分からは「即位後朝見の儀」に、それぞれお臨みになられた。
剣璽等承継の儀とは、天皇が皇位を継承された証(しるし)として、剣璽(けんじ)・御璽(ぎょじ)・国璽(こくじ)を承継する儀式である。
剣璽とは、三種の神器のうち、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)のことである。
御璽とは「天皇御璽」と刻された天皇の御印のこと。国璽とは「大日本国璽」と刻された国印のことである。
即位後朝見の儀とは、天皇がご即位後、初めて公式に三権の長をはじめ国民を代表する人々に会われる儀式のことである。
三種の神器(現物は非公開のため予想図)、出典:Wikipedia
天皇が皇位を継承するとき、三種の神器も受け継がれる。それを行う儀式が、剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)である。皇位継承の重要な儀式の一つだ。
三種の神器とは、八咫鏡(やたのかがみ)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の総称である。日本神話において、天孫降臨の際にアマテラスオオミカミがニニギノミコトに授けたとされる。
八咫鏡は、アマテラスオオミカミが天岩屋戸に隠れたとき、イシコリドメノミコトが作った鏡である。アマテラスオオミカミの御魂代とされ、三種の神器でも他の二つとは別格とされる。
草薙剣は、スサノオが出雲国でヤマタノオロチ(八岐大蛇)を退治した時に、大蛇の体内から見つかった神剣である。
八尺瓊勾玉も八咫鏡と同じく、アマテラスオオミカミが天岩屋戸に隠れたときに作られたとさせる。しかし、それ以外のことは余りわかっていない。
三種の神器の所在地
なお、三種の神器は天皇すら見ることが禁じられており、厳重に封印されている。
今日は日本にとって新しい門出である。
新時代「令和」が、陛下や国民にとって良い時代でありますように...