令和元年5月1日、新天皇陛下が御即位になされ、新時代「令和」が幕を開けた。
御譲位の前後、新聞やテレビなどマスコミの報道は過熱していた。ただ、この一連の報道をみる度、筆者は不快感を感じていた。
ほぼすべてのマスコミが「上皇さま」と報道しているのだ。
ちなみに、宮内庁などの官公庁では「上皇陛下」と法律に沿った表記がされている。
マスコミの大部分は現在、皇族に対して敬称を使用していない。
しかし、他の皇族に関しては、「〇〇さま」というように、ひらがなで「さま」を付けて報道している。文仁(ふみひと)親王殿下は「秋篠宮(あきしののみや)さま」。愛子内親王殿下は「愛子さま」と報道している。
マスコミは皇族に対して敬称を使用しない理由について、国民が皇室に親しみを感じるためとしている。
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敬称を使用している天皇陛下には、親しみを感じなくてもいいだろうか?
そもそも、敬称を使用しないと親しみを感じるのだろうか?
エリザベス2世女王陛下とエディンバラ公フィリップ王配殿下(右)、出典:Wikipedia
英国も日本と同じ立憲君主国である。君主のエリザベス2世女王陛下には、エディンバラ公フィリップ王配殿下という配偶者がいる。
マスコミはどの様に報道しているのかというと、「フィリップ殿下」や「エヂンバラ公フィリップ殿下」と、「殿下」の敬称を付けて報道している。
英国以外の外国の王族に対しても同様である。
天皇の権威は世界最高である。そして、この事実を多くの国民は知らない。
国民が皇族に対して敬意を示さなくなれば、喜ぶのは誰か...
いや、皇室に対しては敬称を使用すべきだ。
そう感じるのは筆者だけだろうか...