立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、日本共産党、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」、社民党の野党6党派は17日、丸山穂高(まるやま ほだか)衆議院議員に対する辞職勧告決議案を衆議院に共同提出した。
野党6党派は与党にも共同提出を呼びかけたが、与党は参加しなかった。
辞職勧告決議とは、議会が特定の公職者に対して辞職を勧める決議である。法律的拘束力はない。
辞職勧告決議案は今まで、逮捕若しくは起訴された議員らを対象に提出されてきた。議員の発言が理由で提出されることは異例。
現憲法下での国会議員の決議は4例。衆議院3例、参議院1例。決議された4人は、いずれも議員辞職を拒否している。
なお、決議された4人は、全員逮捕され有罪となっている。ただし、西村眞悟(にしむら しんご)氏のみは執行猶予つき。
丸山氏は今月11日、内閣府が行った「北方四島交流(ビザなし交流)」訪問団の一員として、北方領土の国後島(くなしりとう)を訪れた。その夜、酒に酔った状態で、団長の元島民に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と質問した。
同氏は翌12日、滞在先の古釜布(ふるかまっぷ)で、全団員の前で「ご迷惑をかけたことをおわび申し上げます」と謝罪した。
丸山氏は14日、所属していた日本維新の会に離党届を提出したが受理されず、除名処分を受けた。日本維新の会は丸山氏に対し、即時の議員辞職を求めていたが、丸山氏は拒否していた。
日本維新の会は他党に対して、丸山氏に対する辞職勧告決議案への協力を呼びかけていた。辞職勧告決議案の提出には衆院議員20人以上の賛成が必要であるが、日本維新の会は人数が足りない。
日本維新の会は16日夕方、立憲民主党に共同提出を申し入れていた。
立憲民主党は他の野党とも協議。
その結果、17日午後、立憲民主党や日本維新の会など野党6会派が共同で、丸山議員に対する辞職勧告決議案を衆議院に提出することとなった。
立憲民主党の手塚仁雄(てづか よしお)議院運営委員会野党筆頭理事は、「放置することは、民主主義、衆議院の権威に関わるということで決断した」と述べた。
自民党の森山裕(もりやま ひろし)国会対策委員長は、「国会は前例主義だから、後世の歴史の中で批判を受けるようなことがあってはいけない」と述べた。
選挙権のある方限定の調査です。
— 素人が新聞記事書いてみた (@np_ama) May 17, 2019
立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、日本共産党、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」、社民党の野党6党派は17日、丸山穂高衆議院議員に対する「辞職勧告決議案」を衆議院に共同提出しました。
この「辞職勧告決議案」に賛成ですか?
丸山氏の発言は相手への配慮に欠けている。酒を飲んで元島民の団長に言うべきことではない。批判されるのは当然だ。
しかし、辞職勧告決議案に該当する事例なのだろうか?
現憲法下で決議された4人は全員逮捕され有罪となっている。丸山氏は犯罪を犯した訳ではない。
筆者には人民裁判と同じに思える。
勘違いしないでもらいたいが、辞職勧告決議案がどの議員に出されたとしても同様である。今までの前例に沿った判断をしろという意味だ。
国会の運営には1日3~4億円かかると言われている。
辞職勧告決議案に法的拘束力はない。
国会の貴重な時間を割いてまでやる必要があることだろうか?
野党は憲法審査会にはほとんど出席せず、このようなパフォーマンスに躍起になっている。
そんな事より、サボらず国会にでるべきだ。