防衛省は20日、沖縄県南大東島と東京都八丈島付近において、ロシア軍の爆撃機による領空侵犯を確認し、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたと発表した。
ロシア機による領空侵犯は平成27年(2015年)9月以来。
外務省は在日ロシア大使館に抗議した。
ロシア国防省は「他国との境界を侵していない」と発表し、領空侵犯を否定した。ロシア国営放送のイタルタス通信の報道より。
領空侵犯をしたロシア空軍の「Tu―95爆撃機」、原典:防衛省・自衛隊
防衛省によると、20日午前、ロシア軍の「Tu―95爆撃機」2機が日本海の対馬海峡を通って台湾海峡方面まで飛行。その後、2回の領空侵犯をしたという。
1回目は午前8時53分から3分間弱、沖縄県南大東島領海上空にて。「Tu―95爆撃機」2機が領空侵犯。
2回目は午前10時21分から2分間ほど、東京都八丈島領海上空にて。「Tu―95爆撃機」のうち1機が領空侵犯。
その後、ロシアの爆撃機は北方領土付近を抜け、ロシア方面に飛行していった。
航空自衛隊は那覇基地など複数の基地から戦闘機を緊急発進(スクランブル)。領空に近づかないよう通告したり、侵犯した際には退去警告を行った。
航空自衛隊は世界で最も緊急発進(スクランブル)が多い組織である。平成30年度(2018)は999回、平成29年度は904回である。
緊急発進の目的は領空侵犯を未然に防ぐためだ。現代戦は制空権が最重要である。
自衛隊法には、領空侵犯された時の武器使用に関する権限規定がない。
敵の攻撃を受け負傷者がでない限り、事実上、反撃することはできない。もし自衛隊員が攻撃したら、恐らく、国内の法律で裁かれる可能性が高い。
自衛隊は法律上、軍隊ではないのだ。
このままの状態でいいのか?
自衛隊員の生命と安全は守らなくてもいいのか?