韓国の産業通商資源部は10日、大量破壊兵器に転用可能な戦略物資の不正輸出の摘発が、2015年~19年3月の間に156件あったと発表した。
不正輸出先の国にはイランとシリアが含まれ、北朝鮮は含まれていなかったとした。
不正輸出された戦略物資は、核兵器や生物・化学兵器への原料や製造などに必要なもの。
これらは、NSG(核兵器製造・開発・使用に利用可能な物品を統制する多者間国際体制)、AG(生物化学兵器製造・開発・使用に利用可能な物品を統制する多者間国際体制)などにより、国際社会が厳しく統制・監視している。
韓国が戦略物資を不正輸出した主な国、作成:素人が新聞記事書いてみた
韓国の産業通商資源部が発表した情報によると。
米国がテロ支援国家に指定している、イランとシリアにも不正輸出が行われていた。イランにはサリンの原料である「フッ化ナトリウム」などが、シリアには生物兵器製造に転用可能な「生物安全キャビネット」が不正輸出されていた。
日本政府が韓国への輸出優遇リストから除外した「フッ化水素」は、UAE(アラブ首長国連邦)に不正輸出されていた。
この他にも、支那や東南アジア、中東諸国などにも不正輸出は行われていた。
ただし、北朝鮮への不正輸出は確認されていないという。
韓国の大量破壊兵器に転用可能な戦略物資の不正輸出は、以前から指摘されていた。しかし、その摘発数は現在より遥かに少なかった。
現在の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任する少し前から急増した。
韓国海軍が自衛隊機にレーダー照射した時にいた、北朝鮮籍漁船と韓国警備救難艦、 情報元:【ノーカット】防衛省がレーダー照射の動画公開 - YouTube
ここからは筆者個人の見解である。証拠はないので過信しないでほしい。
韓国は北朝鮮への不正輸出は確認されていないとしているが、素直に信用することはできない。
可能性は十分にあると思う。
今回の不正輸出と因果関係はないが、昨年には以下のような事件も起きているからだ。
平成30年12月20日には、韓国海軍レーダー照射事件が発生している。
日本の能登半島沖で、韓国海軍の駆逐艦「クァンゲト・デワン」が、海上自衛隊の哨戒機「P-1」に、火器管制レーダー(射撃管制用レーダー)を照射した事件である。
火器管制レーダーの照射は、国際法上、武器使用に準ずる行為とされている。
現場には北朝鮮の漁船がいて、そのそばには韓国海軍の駆逐艦 「クァンゲト・デワン」と海洋警察庁の警備救難艦 「サンボンギョ 5001」がいた。
何をしていたのかは今だに不明だが、日本の哨戒機に敏感に反応したのは事実である。
普段から誠実な行動をしない人間は、いざという時に信用されない。
国家も同じである。