外務省は19日、ホームページ上にスポット情報として「在韓国日本国大使館付近での車両の炎上事案に関する注意喚起」を掲載した。
スポット情報とは、特定の国又は地域において、日本人の安全に関わる重要な事案が生じ可能性がある場合に出される速報である。
内容は、テロや紛争に関する情報のように日本人の生命に深刻な影響を及ぼすものから、感染症など深刻な病気となる恐れのあるものまで多種多様。
トラブル回避の観点から、知っておく必要があると思われる情報である。
韓国の地図、出典:外務省
今月19日の午前3時25分頃、韓国ソウルの日本大使館が入るビルの前で、韓国人男性(78)の乗った車が道路から歩道に乗り上げ、その後炎上する事案が発生している。
この男性は自ら車に放火した。
火は約10分後に消し止められたが、男性は大火傷を負い病院に搬送の後、死亡した。
男性の義父は戦時中に日本企業で働いていたという。
周囲には日本政府に対する批判を言っており、募集工問題(徴用工問題)に対する抗議の焼身自殺の可能性があるとして、現地警察が調査している。
外務省は韓国にいる日本人に対して、不測の事態などに巻き込まれないよう、外出の際は周囲の状況に注意を払うよう呼びかけている。
また、渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に、日程や渡航先での連絡先を伝えておくことも呼びかけている。