石田真敏総務大臣は23日、受信料を払った人だけがNHKを視聴可能とする「NHKのスクランブル化」について、否定的な考えを示した。
閣議後の記者会見で、「NHKの基本的な性格を根本的に変えて、二元体制を崩しかねないものでございます」と述べた。
NHKのスクランブル化は、「NHKから国民を守る党」の唯一にして最大の政策である。
同党は今回の参院選で初めて議席を獲得し、政党要件も満たした。
質疑応答の全文は以下のとおり。上の動画では1分30秒あたりから。
記者
幹事社から2問、質問させていただきます。まず1問目ですが、この前の参院選でNHKから国民を守る党が議席を獲得しまして、政党要件も満たすことになりました。
この党は、受信料を払った人だけがNHKを視聴可能とするように、スクランブル放送の導入を主張していますけれども、これは現行の受信料制度の見直しを求めるものでして、この点については様々な議論があろうかと思います。
これについて、大臣のご見解をお伺いします。
石田総務大臣
選挙の結果については、コメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。
今ご指摘のように、我が国の放送は、公共放送NHKと民間放送の二元体制のもとで発展をしてまいりました。NHKには、災害報道とか、あるいは政見放送など、公共放送の社会的使命を果たすことが求められる中で、その財源を広く国民・視聴者に公平にご負担いただく、受信料によって支える制度としてきたところでございます。
NHKの放送をスクランブル化するということは、技術的な話ではなくて、こうしたNHKの基本的な性格を根本的に変えて二元体制を崩しかねないものでございます。このような二元体制につきましては、国会で、全会一致でNHK予算が承認されるなど、これまで日本に定着してきたものであり、この点を重視する必要があるというふうに考えております。
石田氏のコメントは疑問に感じるところが多い。
まず、「社会的使命を果たす」という部分。NHKは公共放送でありながら、韓国のスマホを特集したり、偏向変更報道をしたりしている。
更に、「財源を広く国民・視聴者に公平にご負担いただく」という部分。NHKの番組をよく見る人も、全く見ない人も、事実上強制的に受信料を徴収している。これが公平と言えるのだろうか?
突っ込みを入れるとキリがない...
NHKがスクランブル化された場合、今と同じ受信料を払っても見たいと思いますか?
— 素人が新聞記事書いてみた (@np_ama) July 24, 2019
最後に、「国会で、全会一致でNHK予算が承認される」という部分。実はここが胆である。
日本の政党は政策が全く違う。自民党と共産党では同じ国の政党とは思えないほどだ。しかし、NHKの予算に関してのみは、なぜか毎回、全会一致なのだ。
国会議員の意見と国民の意見が同じとも限らない。筆者のまわりの人間はほぼ全員、NHKがスクランブル化されたら、NHKは見ないと言っている。
テレビ局は日本最大の利権団体である。NHKも民放も。
そして、この事実を多くの国民は知らない。