政府は2日、輸出管理制度における優遇対象国から、韓国を除外する政令改正を閣議決定した。
7日に政令を公布し、28日から施行される。
優遇対象国からの除外は韓国が初めて。
これは安全保障上の措置である。旧朝鮮半島出身労働者問題(マスコミはなぜか「徴用工問題」と言う」などに対する報復措置ではない。
経済産業省は同日、今まで優遇対象国を「ホワイト国」と呼んでいたが、今後は「グループA」に名称を変更することも併せて発表した。
更に、「非ワイト国」を「グループB~D」にランク付けする。非ホワイト国でも実務上の扱いが異なるからである。
安倍晋三総理大臣(左)と麻生太郎副総理兼財務大臣(右)、出典:保守速報
7月4日より、「フッ化ポリイミド」「レジスト」「フッ化水素」の3品目を韓国に輸出する場合には、個別に輸出審査を行うように変更されている。
以前は包括輸出許可制度の対象だったため、すぐに輸出できていたのだが、90日程度の審査期間が必要となっている。審査により輸出できない場合もある。
8月28日より、個別に輸出審査が必要とある品目が大幅に増大される。
つまり、日本から韓国への輸出は大変になる。
麻生副総理兼財務大臣は閣議後の記者会見で、「輸入したものをちゃんと消費しているか、どこかへ流出していないかというような話を、韓国がきちんと説明できないといけない」と述べた。
韓国へ輸出した戦略物資のうち、一部がどこかへ消えている。日本側は何度か説明を求めていたが、韓国側は無回答のままである。
韓国では、2015年~19年3月の間、156件の密輸出が摘発されている。輸出先には「テロ支援国家」のイランやシリアが含まれている。北朝鮮は含まれていない。
韓国の密輸出は、現在の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任する少し前から急増した。
この情報は韓国政府が公表したものであるため、信ぴょう性に欠けるという指摘も多い。
平成30年12月に起きた「韓国海軍レーダー照射事件」の現場にいた北朝鮮籍漁船と韓国警備救難艦、 原典:YouTube
日本は今まで、韓国を甘やかしてきた。
反共の砦ということもあり、韓国のわがままを十分過ぎるほど聞き入れてきた。
今回の政府の閣議決定は大きな意味をもつ。
大袈裟と言われそうだが、筆者は戦後レジームの一部が瓦解したと思う。
日本が『普通の国』に一歩近づいた。