バンダイナムコホールディングスは2日、「ガンダムシリーズ」のプラモデルをはじめとしたプラモデル新工場を建設すると発表した。
新工場名は『バンダイホビーセンター新館』。すでにある事業所兼工場『バンダイホビーセンター』(静岡県静岡市葵区長沼)の敷地内に建設する。
着工時期は令和元年12月予定、稼働時期は令和2年秋以降となる。
新工場が稼働すれば、令和元年8月対比で4割増の生産が可能。多色成形機は6台増設され、35台(電動25台、油圧10台)となる。
情報元:【BANDAI SPIRITS】ガンプラをはじめとしたプラモデル生産能力を強化すべくプラモデル新工場を静岡県に建設
ガンダムシリーズのプラモデルは『ガンプラ』と呼ばれ、絶大な人気を誇る。
バンダイナムコホールディングスによると、初めてガンプラが販売されたのは昭和55(1980)年だという。徐々に人気を集め、平成18(2006)年度の年間出荷数は660万個、平成30(2018)年度は1573万個もの売り上げがあったという。
ガンプラ40周年を迎える来年は、横浜・山下ふ頭で実物大の動くガンダムの登場や、ハリウッドでのガンダム実写映画制作が予定されている(公開時期未定)。国内外でガンプラの需要は更に高まると予想される。
このため、バンダイナムコホールディングスは中長期的に安定した生産体制に備えるべく、新たな工場の建設を決定した。
プラモデルの出荷先シェア、原典:経済産業省
経済産業省によると、平成28(2016)年のプラモデル出荷額は約190億円である。うち、輸出額は約98億円と、半分以上を輸出が占めている。ガンプラも例外ではない。
輸出上位5国は韓国、香港、支那、台湾、米国の順。
最近では支那、米国、タイへの輸出が拡大している。
日本でプラモデルが店頭販売され始めたのは昭和30年代からである。
昭和50年代に入り「ガンプラ」が販売され始めてから、プラモデル出荷額は急激に増大した。そして、海外にも販売されるようになり、今では国内より販売額が大きくなった。
プラモデルには何とも言えない魅力がある。特に、ガンプラには。もはや、日本の文化・芸術ともいえる。
日本の本当の良さを知っているのは、日本人より外国人なのかもしれない。