オリエンタルランドは1日、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの入園口(エントランス)に、金属探知ゲートやX線検査機などを導入すると発表した。
現在、これらのテーマパークへ入園する際には目視による手荷物検査を実施しているが、来場者がより安全に楽しめるようにするための措置だという。
翌2日、東京ディズニーシー「メインエントランス・ノース」の一部で、金属探知ゲートとX線検査機による検査の試験運用を開始した。
入園には、今までより少しだけ時間を要するという。
今後は順次拡大していくとしているが、警備上の理由から、台数や設置完了時期などの詳細は明らかにしていない。
金属探知ゲート(左)とX線検査機(右)のイメージ、原典:株式会社オリエンタルランド
東京ディズニーシーで開始された検査は、空港の保安検査所で搭乗者が受ける検査とほぼ同じもの。
金属探知ゲートは、電磁誘導を利用して金属の有無を探知することができる。拳銃やナイフなどの金属製武器を所持していれば反応する。なお、心臓ペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)は、電磁波により誤作動が発生する場合がある。
X線検査機は、基本的にはレントゲン撮影と同じ原理のもので、物を透かして中の様子を見ることができる。X線を細いビーム状にして被検査品に照射し、異物とそれ以外のものを自動判別する。金属はもちろん、石やガラス、骨、硬質ゴムなどを検出することができる。
このような検査は平成13年(2001年)の米国同時多発テロ以降、空港や人が集まる場所などで行われるようになった。
2020年東京五輪・パラリンピックを来年に控え、テーマパークの安全性を宣伝する狙いがあるとみられる。
安全は最優先されなければならない。