素人が新聞記事書いてみた

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大嘗宮の儀、陛下...国と国民の安寧をお祈りあそばされる

大嘗祭(だいじょうさい)の中心的儀式「大嘗宮の儀(だいじょうきゅうのぎ)」が、14日夕から翌15日未明にかけ、皇居で行われた。

天皇陛下は皇祖天照大神などの神々に、国と国民の安寧や五穀豊穣などをお祈りあそばされた。

 

大嘗宮の儀は平成2年以来、29年ぶり。

秋篠宮皇嗣同妃両殿下ら9人の皇族方のほか、安倍総理三権の長、国会議員、知事、各界の代表ら510人が参列した。共産党の議員は参列しなかった。

 

大嘗祭天皇皇位継承に際して行う一世一度の儀式。1,300年以上の歴史がある。応仁の乱などにより221年間中止となったが、江戸時代に復活した。

毎年11月23日には「新嘗祭(にいなめさい)」が行われているが、新天皇が即位した最初の新嘗祭は「大嘗祭」となる。

両祭祀の違いはほとんどないが、新嘗祭は既存の建物で、大嘗祭は「大嘗宮」で行われる。大嘗宮は皇居・東御苑に設営された。

 

大嘗祭の中心的儀式が大嘗宮の儀だが、単に「大嘗祭」と言ったときには「大嘗宮の儀」を指すことが多い。

大嘗宮の儀は、大嘗宮の「悠紀殿(ゆきでん)」で行われる「悠紀殿供饌の儀(ゆきでんきょうせんのぎ)」と、同じく「主基殿(すきでん)」で行われる「主基殿供饌の儀(すきでんきょうせんのぎ)」から成る。

 

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14日午後6時半過ぎ、天皇陛下は大嘗宮にお姿をお見せになられ、「悠紀殿供饌の儀(ゆきでんきょうせんのぎ)」が始まった。

天皇陛下は白い「御祭服(ごさいふく)」お姿。頭上には、「御菅蓋(おかんがい)」と呼ばれる菅笠(すげがさ)が差しかけられ、歴代天皇に伝わる剣と勾玉(まがたま)を持つ侍従に続いて、「悠紀殿」にお向かいになられた。

一方、皇后陛下は「帛御服(はくのごふく)」という白い十二単姿(じゅうにひとえ)のお姿。「帳殿(ちょうでん)」と呼ばれる建物に入り、午後7時ごろに拝礼を終えられた。

 

その後、天皇陛下は悠紀殿の奥「内陣」に進み、新穀や海産物を皇祖天照大神など神々に供えて拝礼。国と国民の安寧、五穀豊穣を祈る「御告文(ごこうもん)」を読み上げたあと、自らも米などを口になされたという。

天皇陛下は午後9時15分ごろ、「悠紀殿」を出て、湯あみをし装束を改める殿舎「廻立殿(かいりゅうでん)」にお戻りになられた。

 

15日午前0時半ごろ、「主基殿供饌の儀(すきでんきょうせんのぎ)」が始まった。

天皇陛下は「悠紀殿供饌の儀(ゆきでんきょうせんのぎ)」と同様の祭祀を行われた。

「主基殿供饌の儀」は、午前3時15分ごろ終わった。

 

午前4時過ぎ、天皇皇后両陛下は皇居を出て、お住まいの赤坂御所にお戻りになられた。

 

陛下は大嘗宮の儀で、国と国民の安寧をお祈りあそばされた。

安寧とは、社会が穏やかで平和なことをいう。

この気持ちを多くの国民がもてば、令和は良い時代になる。