サウジアラビアのファイサル外務大臣と実質的支配者であるムハンマド王太子は12日、海上自衛隊の中東派遣について、支持を表明した。
安倍晋三総理と会談した際に発言した。
海上自衛隊の活動範囲、作成:素人が新聞記事書いてみた
サウジアラビアは、中東・西アジアに位置する絶対君主制国家。正式名は「サウジアラビア王国」。
首都はリヤド。人口は約3380万人。アラブ所国で唯一のG20国。石油生産量は世界第2位で、日本は原油輸入量の約4割を依存している。
サウジアラビアはイスラム教スンニ派(スンナ派)の大国で、シーア派の大国であるイランとは断行状態にある。
イスラム教徒は世界中に約16億人で、約80%がスンニ派、約15%がシーア派といわれている。
安倍総理は12日午前(日本時間同日午後)、サウジアラビアでファイサル外務大臣と会談した。
安倍総理は冒頭、「中東情勢が緊迫の度を高めていることを深く憂慮している」と述べたた。その上で、両国の連携に必要性と、海上自衛隊の中東派遣について説明した。
ファイサル外務大臣は「地域の情勢安定化を図ることは日本とサウジの共通事項であり、引き続き緊密に連携したい」と述べた。日本政府によると、海自の中東派遣については、「航行の安全確保はすべての関係国の責任であり、日本の決定を歓迎する」と述べたという。
安倍総理は同日夜(日本時間13日未明)、ムハンマド王太子とも、同国北西部のウラーで会談した。王太子は高齢のサルマン国王に代わり国政を取り仕切っている。
安倍総理は、海上自衛隊の中東派遣は日本関係船舶の安全を確保するためだと説明。理解と協力を要請した。
ムハンマド王太子は「日本の取り組みを完全に支持する」と明言した。また、両国が中東の安定及び航行の安全に関して、連携することでも一致した。
会談は通訳のみを交えたものを含め、約1時間にわたった。
中東の盟主であるサウジアラビアが、海上自衛隊の中東派遣を支持したことにより、大半の中東諸国が同調するとみられる。
自国の船舶の安全を確保するのは、本来、当然のことである。
反対するのはテロリストや犯罪者、若しくは、感覚が相当ズレている人間くらいだろう。