トヨタ自動車は15日、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大で、操業を停止している支那の工場を再開することを明らかにした。
大陸にある4つの完成車工場のうち、広東省と吉林省の2工場を17日から、天津市の工場を18日から稼働させる。夜勤は行わず、生産台数も半分程度に抑えるという。
四川省の工場の再開は、24日以降に延期した。
支那4工場における昨年の生産台数は約140万台で、トヨタ単体の約15%に相当する。
トヨタ自動車は当初、4工場の再開時期を2月3~4日としていた。しかし、物流の麻痺により部品調達が十分にできないことなどから、2度にわたって延期していた。
今回、部品調達に目途が立った。支那当局の意向も確認し、再開しても問題ないと判断した。
令和2年2月15日時点で、支那における新型コロナウイルスによる肺炎の発症者数は6万6492人。死者は1523人。
トヨタ自動車の工場がある広東省の発症者は1261人。これは新型コロナウイルスの発祥地「武漢市」がある湖北省の次に多い数である。
公表されている数字は、確認することができた「新型コロナウイルスによる肺炎の発症者数」である。実際の新型コロナウイルス感染者は、これより遥かに多いとみられる。
外務省は今月12日、支那に在住している日本人に対して、早期の一時帰国を「至急」検討するよう呼びかけた。
航空会社は「日本~支那」路線を減便し、利用者も激減している。
先が見えないから判断が難しいが...
筆者は運行便があるうちに、支那にいる日本人は一時帰国した方がいいと思う。
安全は最優先されなければならない。