日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は25日、東京都内で理事会を開き、2月26日から3月15日までの公式戦全94試合を延期すると発表した。
延期が決定した試合の代替日やチケットの取り扱いについては未定だが、決定次第発表する。
SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)の感染予防対策および拡散防止に、最大限の協力をするという。同ウイルスの影響で、延期が決まった国内プロスポーツは初めて。
情報元:新型コロナウイルスの影響による、2月26日(水)のルヴァンカップ開催延期と以降の公式戦開催について:Jリーグ.jp
鹿島アントラーズの試合(茨城県立カシマサッカースタジアム)、出典:Wikipedia
Jリーグの村井満チェアマンは25日の理事会後、記者会見をした。
今月20日以降、Jリーグ側と各クラブは意見交換をしていたという。
24日、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が「これから1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となる」との見解を示したことから、延期を決定した。
延期する期間は少し余裕を見て、2月26日から3月15日の3週間とした。3月18日からの再開を目指すが、状況によっては再延期もあるという。
村井氏は「ある種の国難。Jリーグとして協力していく必要があります。大きな意思決定をいたしました」と述べた。
浦和レッドダイヤモンズの試合(埼玉スタジアム2002)、出典:Wikipedia
「Jリーグは英断をした!」と筆者は思う。
大きな興行の延期・中止には、大きな損失が発生する。無関係の者は安易に「中止しろ!」と言うが、自分がその立場だったら決断できない場合は多い。
人や組織にとって最も大切なものは"信用"である。
今回のJリーグの代償は、いずれ何倍にもなって返ってくることだろう。