安倍晋三総理は２７日、全国すべての小中高校と特別支援学校に、３月２日から春休みまで、臨時休校の要請をすることを明らかにした。
SARS-CoV-2（新型コロナウイルス）の感染拡大を防ぐための措置だが、法的拘束力はない。
感染症対策で全校休校を求めるのは極めて異例。
新型コロナウイルス感染症対策本部で発言する安倍総理＝令和2年2月27日、原典：首相官邸
第１５回新型コロナウイルス感染症対策本部が２７日、総理大臣官邸で開催された。
安倍総理は冒頭、「感染の流行を早期に終息させるためには、患者クラスター（集団）が次のクラスターを生み出すことを防止することが極めて重要」と述べ、一斉休校の必要性を強調した。
入試や卒業式などがまだ終えていない学校に対しては、感染防止のための措置や、必要最小限の人数による開催などの配慮を要請。
また、行政機関や民間企業等に対しては、休みが取りやすくなる環境を整えてもらうことや、子どもを持つ保護者への配慮をお願いした。
関係閣僚には必要となる法案の準備を指示。新型コロナウイルス対策のため、新法を制定するか、現行の「新型インフルエンザ等対策特別措置法」を改正するものとみられる。
情報元：令和2年2月27日 新型コロナウイルス感染症対策本部（第１５回） | 令和2年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ
北海道では、２７日から道内小中学校で一斉休校が始まっている。
千葉県の市川市でも、２８日から市内の小中学校や幼稚園など６１校の臨時休校を始めている。
大阪市は、２月２９日から３月１３日までの１４日間、全市立小中学校４１９校と幼稚園５２園の臨時休業を決めた。
感染症が発生したとき、臨時休校を行うのは基本的な対策である。急だと困る方も多いだろうが、子供たちの安全を守るためには仕方のないことである。
安全はタダではない。
今回の件を契機に、戦争や災害、疫病などが発生した際、どのような行動すべきか考えておく必要があるのではないのだろうか？
