自衛隊は「令和2年7月豪雨に伴う災害派遣要請」で4日~6日の3日間に、熊本県で584人を救助した。
救助された人の多くは、球磨村(くまむら)や芦北町(あしきたまち)、八代市(やつしろし)など球磨川(くまがわ)流域の住民だった。
今から満潮を迎えます!
— 山田はるか(*´ω`*)はるぴん (@Harupin_0804) 2020年7月3日
外には出ずに高いところに避難
とにかく命を最優先に
街中が水没しています#大雨#熊本#芦北#避難 #災害#佐敷川#球磨川#氾濫 pic.twitter.com/qmM4rLLfxh
今月3日夜より、九州北部では断続的に大雨が降り続いていた。
4日早朝、熊本県知事は自衛隊に対し災害派遣要請した。その直後、同県の一級河川「球磨川」が氾濫した。
政府は同災害を「令和2年7月豪雨」と命名した。
消防庁によると、9日午12時現在、令和2年7月豪雨による死者は59人、心肺停止は4人、行方不明は17人。
うち、熊本県内の死者は55人、心肺停止は4人、行方不明は9人。
情報元:災害情報 | 総務省消防庁
自衛隊は、熊本県知事からの災害派遣要請に基づき活動を開始しています。現在 状況把握、捜索、人命救助活動等に全力を尽くしています。 写真は熊本県球磨郡における人命救助活動の状況です。#災害派遣活動 #熊本 #大雨 pic.twitter.com/hmXHX8ulZV
— 防衛省統合幕僚監部 (@jointstaffpa) 2020年7月4日
自衛隊は4日に229人、5日に335人、6日に20人、3日間で計584人を救助した。
活動別では「地上部隊のボートによる救助等」で187人、「航空機による吊上げ救助」で397人。
人命救助活動にあたった部隊は以下のとおり。
《4日》
地上部隊のボートによる救助等=陸自24普連(約70人)、42即機連(約330人)、8施設大隊(約60人)、西部方面特科連隊(約250人)、空自9警戒隊(約30人)
航空機による吊上げ救助=陸自8飛行隊、4飛行隊、西部方面航空隊、海自22航空群、空自芦屋救難隊、同新田原救難隊(ヘリ16機)
《5日》
地上部隊のボートによる救助等=陸自12普連、24普連、42即機連、43普連、西部方面特科連、8施設大隊(約1,070人)
航空機による吊上げ救助=陸自8飛行隊、4飛行隊、西部方面航空隊、空自航空救難団、海自22航空群(ヘリ15機)
《6日》
地上部隊のボートによる救助等=陸自24普連、42即機連、43普連、西部方面特科連、8施設大隊(約570人)
航空機による吊上げ救助=陸自8飛行隊(ヘリ2機)
情報元:九州南部豪雨 2日間で564人救助|陸海空自部隊 - 防衛日報デジタル
情報元:令和2年7月前線に伴う大雨に係る災害派遣 - 統合幕僚監部
【九州南部豪雨に伴う #災害派遣(第3報)】
— 陸上自衛隊西部方面隊 (@JGSDF_WA_pr) 2020年7月4日
熊本県八代市坂本地区において、住宅が冠水して孤立した住民を、多用途ヘリコプターUH-60において救助する様子です。#災害派遣 #人命救助 #自衛隊 #西部方面隊 #西部方面航空隊 #第8飛行隊 #熊本県 #八代市 #冠水 #大雨 #多用途ヘリコプター #UHー60 pic.twitter.com/kvOVIE56w5
自衛隊は人命救助活動以外にも、道路啓開(どうろけいかい)や物資等輸送、給水支援、給食・配食支援、被害情報収集等の活動を行っていた。
今後の活動は、再び大きな災害が発生しなければ、人命救助活動以外の活動を中心に行われていくことになる。
584人もの人間を命の危機から救ったのは、物凄い成果である。しかし、ほとんどのマスコミはこの事実を報道しないだろう。
筆者の心には、自衛隊を誇りに思う気持ちと同時に、マスコミの報道への不信感が残った。