今日は「南シナ海判決」の判定が下された日だ。
正式名は「1982年の国連海洋法条約附属書に基づく南シナ海問題に関するフィリピン共和国と中華人民共和国の仲裁裁判」という。
支那は南シナ海において、自分たちが勝手に決めた九段線(きゅうだんせん)とその囲まれた海域(支那側の海域)の歴史的権利を主張。南シナ海を侵略していた。
フィリピンは国際法に反するとし、オランダ・ハーグの「常設仲裁裁判所」に申し立てをした。
平成28年(2016年)7月12日、常設仲裁裁判所は、支那が主張する南シナ海の歴史的権利について、「国際法上の法的根拠がなく、国際法に違反する」とする判断を下した。
赤い線で引かれた部分が「九段線」
九段線とは、昭和28年(1953年)より支那が南シナ海での権利を主張するため、勝手に決めた境界線である。この線に囲まれた海域(支那側の海域)の権利を主張している。
ちなみに、台湾も支那と同じ主張をしている。台湾から発行するパスポートの査証欄には、九段線が印刷されている。
九段線が引かれる位置は、時計回りに以下の通り。
九段線で囲まれた海域は、南シナ海の大部分。
支那も台湾も、無茶苦茶なことを主張している。
支那は判定のあった日の夜、「南シナ海の領土主権と海洋権益に関する声明」を出した。常設仲裁裁判所の判定を批判した。
フィリピンは判決を歓迎したが、同時に「戦争は選択肢にない」とも表明。支那に特使を派遣し、支那もこれを受け入れた。
台湾は判定に反発し、南シナ海に軍艦を派遣した。
日本と米国は、支那に判決を遵守し、南シナ海から撤退するよう求めた。支那は日米の主張を内政干渉だと批判した。
日米以外(当事国を除く)の国は、自分たちには関係ないとし、見て見ぬふりをした。
南シナ海判決では各国の本質を見ることができた...と筆者は思う。
国と国との関係は、力(軍事力や経済力など)が大きくものをいう。支那は今だに、南シナ海で侵略を続けている。
力のある国ほど、自分たちのマガママを押し通すことができる。一方、力がないと発言すらできない。
力がない国は惨めだ。
これは人間関係にも言えることだ。