東京大学と大日本印刷(DNP)は13日、皮膚に貼り付けて使用できる「スキンディスプレイ」のフルカラー化に成功したと発表した。
スマートフォンからスキンディスプレイへ、カラー画像などを送信し、表示させることができる。通信方式は Bluetooth。
東大とDNPは平成30年(2018年)に、先駆けとなるスキンディスプレイを開発したが、この時は1色しか表示できなかった。
情報を送信するスマートフォン(左)と、カラー画像を表示するスキンディスプレイ(右)
スキンディスプレイには12×12個(画素数:144)の1.5mm角サイズのフルカラーLEDが、2.5mm間隔で埋め込まれている。
厚みは約2mm。130%まで伸縮を繰り返しても、電気的・機械的特性は損なわれない。
皮膚に直接貼り付けても、人の動きを妨げることはないという。皮膚以外にも、曲面を含む様々なものに張り付けることが可能。
表示部の駆動電圧は3.7ボルト(V)、表示スピードは60ヘルツ(Hz)、最大消費電力は平均100ミリワット(mW)。
以前のスキンディスプレイは1色しか表示できなかったが、フルカラーLEDによって9,000色以上の色表現が可能となった。
この技術は様々な応用ができると思われる。工事現場や広告、医療、エンターテインメントでも使えるだろう。
技術をどのように使うか...柔軟な発想が必要だ。