今日は、日本政府が1940年東京オリンピックの開催返上を閣議決定した日だ。
1940年東京オリンピックとは、昭和15年(1940年)9月21日~10月6日にかけ、東京府東京市(現・東京23区)で開催予定だったオリンピアード競技大会(夏季オリンピック)である。
1940年東京オリンピックのポスター、出典:Wikipedia
昭和11年(1936年) 7月31日、IOC(国際オリンピック委員会)総会で、1940年夏季オリンピック開催地の投票が行われた。立候補していたのは、東京とヘルシンキ(フィンランド)だった。
投票の結果、東京36票、ヘルシンキ27票で、東京開催が決定した。
史上初めて、欧米以外でのオリンピック開催が決定した。これは画期的な出来事だった。 当時の世界は白人国家が支配していたからだ。
昭和12年(1937年)6月には、1940年東京オリンピックでの実施競技が決定。
大会期間は昭和15年(1940年)9月21日~10月6日と決まった。
しかし、1940年東京オリンピック開催決定後、支那大陸では不穏な動きがでてくる。
昭和11年(1936年)年8月23日には成都事件、9月3日には北海事件が発生する。共に日本人虐殺事件。その後も、上海などで日本人が殺害される。
昭和12年(1937年)初頭には、国民党と共産党が手を組む「国共合作」が事実上成立する。
6月には、戦争遂行以外の各資材の使用を制限する需要計画が閣議決定される。すでに、日本政府は戦争を想定していた。
そして、昭和12年(1937年)年7月7日、盧溝橋事件が起こり、大東亜戦争が勃発する。
昭和12年(1937年)年7月15日、日本政府は1940年東京オリンピックの開催返上を閣議決定する。
1940年東京オリンピックと今回の東京オリンピックには、共通点がある。開催決定後に大きな問題が発生した点だ。
現在、東京都では新型コロナウイルスが拡大している。令和2年5月後半には10人未満だった「1日当たりの感染者数」が、7月になったからは100人を超える日が続いている。
来年、令和3年(2021年)7月23日~8月8日にかけ行われる「2020年東京オリンピック」が、無事に開催できるか不安である。
筆者は「2020年東京オリンピック」は中止すべきだと思う。関係者の努力を考えれば、申し訳ない気持ちになるが...
都民の安全は、最優先されなければならない。