素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

GPIF、2020年4~6月は12兆円超の黒字、四半期では過去最高

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7日、2020年度第1四半期運用状況(速報) を公表した。

2020年4~6月期の運用実績は12兆4868億円の黒字で、四半期としては過去最高の運用益となった。収益率は8.30%。利子・配当収入は1兆160億円だった。

2020年6月末の運用資産残高は162兆926億円となった。構成割合は、国内債券26.33%、国内株式24.37%、外国債券21.81%、外国株式27.49%。

 

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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)とは、厚生労働省所管の独立行政法人である。

日本の公的年金のうち、厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行っている。共済年金は対象外。運用は契約型の投資信託

 

GPIFの過去10年の運用損益

  • 2011年度:  +2兆6,092億円 (  +2.32%)
  • 2012年度:+11兆2,222億円 (+10.23%)
  • 2013年度:+10兆2,207億円 (  +8.64%)
  • 2014年度:+15兆2,922億円 (+12.27%)
  • 2015年度:  −5兆3,098億円 (  −3.81%)
  • 2016年度:  +7兆9,363億円 (  +5.86%)
  • 2017年度:+10兆   810億円 (  +6.90%)
  • 2018年度:  +2兆3,795億円 (  +1.52%)
  • 2019年度:   -8兆2,831億円 (   -5.20%)

 注:カッコ内は収益率

 

GPIFは昨年度、12月までは順調に運用益を増やしていた。2019年4~12月の9カ月間の実績は9兆円を超す黒字だった。

しかし、今年に入り新型コロナウイルス感染症が世界的に流行。国内外の株式市場は大幅に下落し、債権の金利も大幅に低下した。

2019年度の運用損益は一気に8兆円を超える赤字となった。

 

今年4月以降は、各国政府の財政政策や、各中央銀行の金融緩和策政策により、世界的な株安は解消さていった。日経平均株価やダウ平均株価などは、新型コロナが流行する前に近い水準までV字回復した。

つまり、今四半期の黒字は、前四半期の赤字を取り戻したものである。

 

情報元:2020年度第1四半期運用状況(速報)- 年金積立金管理運用独立行政法人

 

GPIFが行っている年金積立金の運用は、30年、50年のスパンで計画されている。単年度や四半期では、赤字を出すこともある。

赤字が出したからと言って、ヒステリックに騒ぎべきではない。もちろん、今回のように黒字でも必要以上に喜ぶのも危険である。

 

GPIFが赤字を出すと、よく、マスコミや野党が騒ぐ。

2015年度に5兆円超の損失が出たときも、民進党は「年金損失『5兆円』追及チーム」を結成し騒いでいた。

国民の年金を、政権批判の道具にしてはいけない。