日立製作所は12日、スペインで運行予定の高速鉄道23編成をイタリアの鉄道運営会社トレニタリア社から受注した...と発表した。
カナダのボンバルディア社との共同受注で、受注総額は998億円。うち日立の受注額は約600億円。
トレニタリア社の子会社が、スペインでの高速鉄道の運営を行う。
2022年9月に最初の2編成を納入。
2022年中には「マドリード‐バルセロナ」「マドリード‐バレンシア/アリカンテ」「マドリード‐セビリア/マラガ」の間で営業運転を開始する予定。
2023年3月までには、全23編成を納入するとしている。
フレッチャロッサ1000、日立製作所が納入する車両のイメージ、出典:Wikipedia
日立製作所が受注したのは「フレッチャロッサ1000」という超高速車両。
1編成は8両固定編成で、全長は202メートル。乗車定員は457人。
営業最高時速は360キロで、最高速度は400キロ。新幹線の営業最高速度は、東北新幹線の320キロ。
超高速車両だが、振動や騒音は少ない。Wi-Fi設備や食堂車も完備している。
「フレッチャロッサ1000」は、日立製作所とカナダのボンバルディア社が共同開発した車両。
同車両は2015年より、イタリアの鉄道運営会社トレニタリア社が同国内で運行を行っている。
日立とボンバルディア社は、同車両50編成を納入した実績がある。2019年6月には追加で14編成を受注している。
計画どおりなら2年後、日本の超高速車両がスペインを走ることになる。
新型コロナで暗い雰囲気になっている日本を明るくしてくれるニュースだ。