安倍晋三総理は28日夕に官邸で会見をし、体調悪化を理由に辞任を表明した。
6月に持病である潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)再発した兆候がみられ、8月上旬に再発が確認された。
辞任は今月24日、一人で判断した。
安倍総理は、「病気と治療を抱え、体力が万全でない苦痛の中、大切な政治判断を誤ること、結果を出せないことがあってはなりません」と述べた。
その上で、「国民の皆さまの付託に自信をもって答えられる状態で無くなった以上、総理大臣の職にあり続けるべきではない」と自らの考えを述べた。
新型コロナウイルス感染症対策は、最重要課題としていたという。
7月下旬以降に新規感染者が減少傾向に転じたこと、冬を見据えた対応策がまとまったことから、新体制に移行するなら「このタイミングしかない」と判断したという。
安倍総理は「職を辞することとなったことについて、国民の皆さまに心よりお詫びを申し上げます」と述べ、頭を下げた。
改憲が実現しなかったことについては、「残念ながら国民世論が十分に盛り上がらなかった」とした。
次期総理となる自民党総裁選挙は、9月に実施されるとみられる。
安倍総理、日本のためにご尽力いただき、ありがとうございました。
一国民として、深く感謝申し上げます。