平成22(2010)年9月7日、尖閣諸島付近で違法操業していた支那漁船が、その船を海上保安庁の巡視船に追突させた事件。
支那漁船の船長・船員は海上保安庁により身柄を拘束されたが、罪に問われることなく、支那側に引き渡された。
約2カ月後、海上保安官の一色正春(いっしき・まさはる)氏が衝突時の動画を YouTube に投稿した。
海上保安庁の巡視船に体当たりをする支那漁船、原典:YouTube
平成22年9月7日午前10時過ぎ、尖閣諸島最北端の久場島(くばしま)北西約12キロ付近の海域で、海上保安庁の巡視船「みずき」が支那漁船「閩晋漁(びんしんぎょ)5179」を発見した。
支那漁船は日本領海で違法操業をしていた。海上保安庁は退去命令を出したが、支那漁船は無視して違法操業を続けた。
揚網後、支那漁船は舳先を巡視船「よなくに」にぶつけ、そのまま逃走した。
これを受け巡視船「みずき」が追跡を開始。支那漁船は「みずき」にも船体をぶつけ、更に逃走した。
これらの様子は、海上保安庁によりビデオ撮影されていた。
8日、海上保安庁は強行接舷し、支那漁船を停船させた。船長を公務執行妨害で逮捕し、石垣島へ連行。船員も同漁船にて石垣港へ回航、事情聴取が行われた。
支那政府は次々と報復措置を実施した。
日本への支那人観光団の規模縮小、在支那トヨタの販売促進費用を賄賂と断定し罰金を科すことなどを決定した。
更に、支那本土にいたフジタの社員4人を「許可なく軍事管理区域を撮影した」として身柄を拘束した。
13日、船長以外の船員を帰国させ、漁船を解放した。
24日、船長は処分保留で釈放となった。
25日、船長は支那側が用意したチャーター機で帰国。英雄として迎えられる様が、テレビ中継された。
日本政府(菅直人内閣)は、追突時の映像を一般公開しなかった。一部の国会議員にのみ限定公開しかしなかった。
11月4日、海上保安官の一色正春(いっしき・まさはる)氏が衝突時の動画を YouTube に投稿した。
後日、一色氏は海上保安官を辞職した。
警視庁は、一色氏を国家公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検した。一色氏「後悔はしていない」とした。後日、起訴猶予処分が下された。
この事件は、支那漁船の船長や船員が無罪となった。一方、一色氏は海上保安官を辞めることとなった。
理不尽である!
筆者は一国民として、一色正春氏に心から感謝した。