同時に、政府に支援を求める「尖閣諸島上陸調査活動及び気象・海象観測拠点、灯台、無線中継施設、船溜まり等の整備を求める意見書」も可決した。
決議・意見書とも、議長を除く21人のうち19人が賛成した。1人は反対し、1人は退席した。
尖閣諸島は東シナ海にある島嶼群。魚釣島(うおつりしま)、北小島、南小島、久場島(くばしま)などで構成される。
石垣島から北方に約170キロメートルの海域にある。沖縄本島から約410キロメートル、与那国島から約150キロメートル。
総面積は約5・56平方キロメートル。最大の島である魚釣島の面積は約3・82平方キロメートル。
支那国公船が初めて、尖閣諸島周辺の領海に侵入したのは平成20(2008)年12月。
海上保安庁によると、令和2(2020)年1~8月の支那公船による尖閣諸島接近は873隻。内訳は、領海(沿岸から約22キロ)侵入が66隻、接続水域(領海の外側約22キロ)内が807隻。
情報元:尖閣諸島周辺海域における中国公船等の動向と我が国の対処|海上保安庁
尖閣諸島(左から魚釣島、北小島、南小島)、出典:Wikipedia
「尖閣諸島上陸調査決議案」は、石垣市議会の令和2年度9月定例会に、与党議員を中心とした12人が連名で提出した。
決議案は「尖閣諸島は先人から受け継いできた大切な財産」と主張。
「尖閣諸島周辺海域で安全・安心に漁業ができるよう灯台や船だまりなどの整備に向けた現地調査が必要」とし、議員が上陸して視察・調査を行うとしている。
石垣市議会議員は22人おり、議長を除く21人により採決が行われた。
井上美智子議員(日本共産党)が異議を唱え反対し、長浜信夫議員が退席した。残りの19人は賛成した。
反対した井上氏は、日本と支那が話し合うことが大切と主張。決議は平和から遠ざかるものとした。
石垣市議会は10月中にも東京を訪れ、決議を政府に届けたいとしている。
同市議会は過去2回(3回との見解あり)同様の決議を行っているが、政府の許可が得られず上陸を断念している。
筆者は、石垣市議会の決議は当然だと思う。むしろ、政府が何もしてこなかったことの方が問題である。
支那は周辺国を侵略している。ウイグルやチベットなどは侵略され、現地民は惨い扱いを受けている。
支那の侵略を話合いでやめさせるのは、不可能である。