社民党は14日、東京都内で臨時党大会開き、一部の議員や地方組織が立憲民主党へ合流することを容認する議案を可決した。
事実上の分裂。
社民党には国会議員が4人いるが、うち3人は立憲民主党への合流に前向き。
同党に所属する国会議員は、党首の福島瑞穂氏だけになるとみられる。
福島氏は令和4年(2022年)の参議院議員選挙で改選となる。福島氏がこの選挙で当選できなければ、社民党の国会議員はゼロになる可能性が高い。
社民党第18回臨時全国大会(令和2年11月14日)、合流反対の党員にはプラカードをあげる人も
社民党は14日午後1時より、東京都千代田区で、第18回臨時全国大会を開催した。
議案は「立憲民主党・枝野代表からの『よびかけ』への対応」。骨子は「社民党を残し、社民主義の実現に取り組む」という選択と同時に「『よびかけ』に応え、立憲民主党へ合流し、社民主義の継承・発展をめざす」という選択のいずれも理解し合うです
議案は立憲民主党への合流の容認。
党大会は約4時間に及んだ。全国各地から出席した代議員16人が発言した。
賛成派と反対派は拮抗。党の分裂がかかっているだけに、怒号が飛び交う場面もあった。
13人の代議員は、議案自体が党の分断・分裂をもくろむ内容だとし、吉田忠智幹事長を批判。吉田氏の解任を求める緊急動議を提出したが、賛成少数で否決された。
採決の結果、出席した167人の代議員のうち84人が賛成。議案は可決された。
社民党の事実上の分裂が決まった。
福島瑞穂党首は党大会後、「新生社民党をつくるべく、がんばっていきたい」と述べた。
合流に前向きな吉田忠智参議院議員(幹事長)、吉川元衆院員議員、照屋寛徳衆院員議員は、離党について明言はしなかった。
元党首の村山富市元総理は「やむを得ないこととはいえ、党が分かれてさらに小さくなることは残念」とのコメントを発表した。
インターネットの普及などにより、綺麗事(きれいごと)だけを言っていれば当選できる時代は終わりつつある。
国民のために働かない政党はいらない。