素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

新型コロナウイルスとは、予防するには

令和2年11月18日、国内で、新型コロナウイルス感染症の新規陽性者が2,179人確認された。新規死亡者は9人。

1日あたりの新規陽性者数が2,000人を超えたのは初めて。今後、更に感染が拡大する可能性が高い。

 

不安を感じる人も多いだろう。人間は得体の知れないものに不安を抱きやすい。

逆を言えば、新規コロナウイルスはどういうものなのか、予防するにはどうすればいいのかを知れば、不安は軽減される場合が多い。

 

f:id:newspaper-ama:20201119092416j:plain

電子顕微鏡で撮影した「新型コロナウイルス」の写真、出典:Flickr

 

新型コロナウイルスとは、コロナウイルスの一種である。正式名称は「SARSコロナウイルス2(サーズコロナウイルスツー)」と言う。

大きさは50〜220 nm(ナノメートル)ほど。ヒトの細胞の1/100もない。

 

ウイルスとは、生物の細胞に入り込み、自己を増殖させる極微小な構造体である。

タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。核酸には遺伝情報がある。

ウイルスは生物と非生物の中間のような存在だが、生物学上は非生物に分類される。

 

ウイルスのなかでも突起があるものを「コロナウイルス」と言う。コロナはギリシャ語で「王冠」を意味する。

コロナウイルスは現在まで、50種類以上が確認されている。うち、新型コロナウイルスも含め、ヒトに感染するコロナウイルスは7種類である。

 

ウイルスには、外側に「エンベロープ」という膜を持つ「エンベロープウイルス」と、持たない「ノンエンベロープウイルス」がある。

コロナウイルスは、典型的なエンベロープウイルスである。

エンベロープはその大部分が脂質から成るため、エタノール有機溶媒、石けんなどで破壊できる。

つまり、新型コロナウイルスは、石鹸での手洗いや、アルコール消毒に弱い。

 

f:id:newspaper-ama:20201119115407p:plain

新型コロナウイルス感染症の症状、出典:Wikipedia

 

新型コロナウイルスがヒトに感染することによって発症する感染症を「新型コロナウイルス感染症」と言う。

正式名称は「COVID-19(コヴィッドナインティーン)」と言う。

 

新型コロナウイルス感染症は多くの場合、無症状か風邪に似た軽症で、放っておいても自然治癒する。

最もよくある症状は、発熱、空咳、倦怠感。

時折みられる症状には、体の痛み、喉の痛み、下痢、結膜炎、頭痛、味覚・嗅覚の消失、皮膚の発疹、手足の指の変色などがある。

 

テレビや新聞などは「新型コロナウイルスの感染者は○○人」と報道するが、正確な表現ではない。

これは、RCR検査を行い『陽性』と判定された人数である。RCR検査は感染者の約3割を見逃す。

だから、新型コロナウイルスの感染者数はわからない。

 

新型コロナウイルス感染症のRCR検査で陽性だった人のうち、死亡するのは日本では1%強である。発生が確認された直後には4~5%ほどあったが、現時点ではかなり低下してきた。

死亡するのは高齢者か重い病気の人がほとんどである。一方、50歳未満で健康な人が死亡するのは非常に稀。

 

新型コロナウイルスの感染経路は主に2つ。

1つは接触感染。新型コロナウイルスを手で触っても、皮膚がバリアとなるため感染することはない。しかし、このウイルスが付いた手で、口や目を触ってしまうと感染する場合がある。

もう1つは飛沫感染新型コロナウイルス感染症の人が、咳やクシャミをしたり、強い口調で会話すると、近くにいる人がこれを吸い込むと感染する場合がある。

 

www.youtube.com

 

新規コロナウイルス感染症の対策は、基本的にはインフルエンザなど他の感染症と同じである。以下の3つが重要と言われている。

  • 手洗い
  • マスクをする
  • 密を避ける

 

手洗いは、家庭でできる効果的な予防である。ウイルスや細菌は、人の手を介して拡散する場合が多いと言われている。

手洗いのタイミングは、外から帰宅した後、トイレの後、調理・食事やおやつの前。多くの人が触る場所を触った後、咳・くしゃみ・⿐をかんだ後、介護・介助の前後、生肉・魚介・生卵を扱った後、掃除や洗濯の後、オムツ交換の前後、動物を触った後などもした方がいい。

手洗いは石けんやハンドソープを使用し、流水で洗う。まず、手を濡らしてから、石けんやハンドソープはよく泡立てて行う。

手洗い後に汚れが残りやすい部分は、手の甲、指先や爪の間、指の間、親指、手首。

なお、アルコール消毒にも同じような効果がある。

 

マスクをするのは、自分が感染するのを防ぐというより、他人への感染を防止するためである。

新型コロナウイルス飛沫感染も多い。感染しても無症状の場合もあるため、自分が誰かにうつすという事も考えられる。

マスクが最も効果を発揮するのは、咳やくしゃみをした時である。大きな声でしゃべった時にも効果がある。

 

新型コロナウイルスは、ヒトからヒトへと感染していく。逆を言えば、他人と接触をしなければ、感染することはない。これをストレートに表現するとマスコミや野党がバッシングするため、政府は「密を避ける」と表現している。

現代社会で、他人との接触を無くすのは不可能である。

私たちができる事は、できる限り人が集まるところには行かないことである。お店などに買い物に行ったときにも、用事が済んだら、すぐに出た方がいい。

 

もし、「新型コロナウイルスに感染したかな?」と思ったら、早めに、各自治体がやっている相談センターに問い合わることをおススメする。これらは症状がなくても、気軽に相談できる。例は以下のとおり。

浜松市「新型コロナコールセンター」
電話番号:0120-368-567
受付時間:8:30~17:15(土曜・日曜・祝日を除く)

静岡市新型コロナなんでも相談ダイヤル
電話番号:0570-08-0567
受付時間:9:00~20:00

 

ここからは筆者個人の考えである。

新型コロナウイルス感染症は、国や自治体だけの力では、感染拡大を防ぐことはできない。国民の協力が必要不可欠である。

「マスクをつけなくてもいい」と主張する人もいるが、実に身勝手な発想だ。

新型コロナウイルス感染症拡大は国難である...が日本人なら乗り越えられると信じている。