東京都市大学の宮地英生教授らの研究グループは、ヒトの目が1,000分の8秒の変化を認識できることを発見した。
コンピュータゲームを用いて、身体・知的能力を競う「eスポーツ」(エレクトロニック・スポーツ)による実験でわかった。
周波数によってモニターに現れる画像の違いのイメージ、東京都市大学提供
研究グループは今回、反射神経を調べるコンピュータゲームソフトを独自開発した。パソコンモニターの色が白から青に変化したらボタンを押し、単純反応時間を計測するというもの。
実験に使用したパソコンモニターは 240Hzと120Hzの2種類。
被験者は研究室の学生と教員の計6人。240Hzと120Hzで動作しているときに、それぞれ30回ずつ測定した。
結果、遅れ時間は1,000分の8秒程度だった。
周波数を高く設定したパソコンモニターのほうが、被験者の反応は早かった。
240Hzを超える高速モニターは実用化されていないため、これ以上の反応速度は測定できないが、少なくとも 1,000分の8秒までは画像変化を認識できた。
ただし、今回の実験の被験者は若者が多かったため、これがヒトの平均的な能力ではないと思われる。
同研究成果は先月28日、コンピューター技術の国際会議「3PGCIC-2020」で発表された。
情報元:人の目は1000分の8秒の変化を認識 ─eスポーツを通じたスキル開発と健康増進に向けて─|東京都市大学
先月にも、ヒトの体で未知の臓器が発見されたというニュースがあった。
ヒトの体には、まだまだ知られていないことがある。