宗教とは一般的に、超自然的な力や存在に対する信仰と、それに伴う儀礼や制度のことである。
宗教の定義は、宗教家や哲学者の数だけあるとも言われる。
宗教の信者は多い。
東京基督教大学国際宣教センターの「日本宣教リサーチ」によると、平成28年(2016年)時点で、世界の主要宗教信徒数(100万人以下切捨て)は以下のとおり。
・キリスト教:24億4700万人
カトリック :12億2400万人
プロテスタント: 5億5200万人
正教会 : 2億8400万人・イスラム教:17億5200万人
・ヒンズー教:10億1900万人
・仏教 : 5億2100万人
イエス・キリスト(ナザレのイエス)の画、出典:Wikipedia
宗教は人類にとって必要か?
筆者は現時点では必要だと思う。
答えは人それぞれに違う。正解はない。
皆さんはどのように考えているのか、Twitterでアンケートをとってみた。
宗教は人類にとって必要だと思いますか?
— 素人が新聞記事書いてみた (@np_ama) 2021年1月2日
現時点で「必要」35%、「必要とも、不要ともいえない」49%、「不要」15%。
オウム真理教の影響により宗教に悪い印象をもっている人が多いと思っていたが、一概にそうとは言えないようだ。
興味深いコメントをいくつか紹介したい。
バビル百世 様
宗教に入れ込み過ぎた姿=IS
宗教心が無さ過ぎる姿=人民China
リープフェアー 様
基本的に宗教は……「何かに縋っていないと、精神を保っていられない」様な状況となっている人達の心の隙間を埋める側面が有る反面……人の心の隙を突く事を目論む連中の悪意に利用されて来た歴史が有ります(-_-)
共産主義の様に、結局は扱う人次第と言ったところでしょうね
riderG 様
宗教的道徳心は、必要だと思う。極端な原理主義とか、宗教対立とかごく一部の行き過ぎた連中が目立っても、それが宗教の本質では無いだろう。
「誰も見てなくてもお天道さまが見てる」という最低限の規律は人間に必要だと思う。
Hana 様
宗教は要ると思います。
倫理がないと道徳を理解出来ません。
つまり、中共のようになってしまいます。
コメントを読んでいて思ったのだが、人間が生きていくうえで「心の拠り所」は必要と考える人は多いようだ。
神頼みをしたことがあるかもアンケートした結果、8割以上が「ある」を選択した。
神頼みをしたことはありますか?
— 素人が新聞記事書いてみた (@np_ama) 2021年1月3日
今回のアンケートでは、宗教に肯定的であれ否定的であれ、「自らの欲望のために宗教を利用する者」による危険性を心配している人が多かった。
数年前の話になるが、筆者は某左翼団体の集まりで「宗教団体への規制は強化すべきだ」と主張したことがある。
例えば、オウム真理教の宗教法人格が喪失したのは、教祖の麻原彰晃が逮捕されてから8カ月以上経ってからである。
この時、筆者は物凄い批判を浴びた。批判していた人達のほとんどは無宗教者で、共産党支持者も多かった。
オウム真理教のような組織を二度と出さないためだと反論したが、話はかみ合わなかった。
宗教に不信感をもっている人は多い。
だから、国として不信感を払拭する努力はすべきだと筆者は思う。
ほとんどの宗教団体は真面目に活動している。一部の変な連中のせいで、宗教団体が色眼鏡で見られるのはお互いのためにならない。