素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

イラン、濃縮度20%ウランの生産開始、短期で「原爆」へ転用可能

イランは4日、中部フォルドゥの核施設で、濃縮度20%ウランの生産を開始した。

イラン国営テレビが同日、伝えた。

 

濃縮度20%以上のウランは「高濃縮ウラン」と呼ばれ、短期間で原子爆弾への転用が可能との指摘もある。

原子爆弾の製造には濃縮度90%以上が必要だが、20%まで濃縮度が高まった時点で工程の約9割を終える。

 

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フォルドゥの核施設の場所、原典:外務省

 

2015年、イランは米英仏独支露の6か国との間で「核合意」をした。ウラン濃縮度の上限は3・67%とし、核施設の査察も受け入れた。その見返りとして、今まで行われた経済制裁が緩和された。

2018年、米国のトランプ政権は「核合意」を離脱。翌年にはイランに対して経済制裁を開始した。

これを受け、イランはウラン濃縮度を4・5%にまで引き上げていた。

 

イランのザリーフ外務大臣は4日、ツイッターに「全ての関係国が完全に合意を履行すれば、私達の措置は撤回可能です」と投稿した。

米国の経済制裁が解除され、石油の輸出先である欧州などとの経済関係が正常化すれば、濃縮度20%ウランの生産を中止するとした。

 

米国国務省は4日、「核による恐喝だ」とイランを非難した。

欧州連合(EU)の欧州委員会は5日、懸念を表明したが、「核合意」維持の重要性を強調した。

今後の情勢は不透明。

 

核兵器に反対している連中は、日本に核兵器禁止条約への署名を求めている。それより、イランの核保有を阻止する事の方が遥かに重要なはずである。

しかし、彼らの多くはイランの核開発には興味がないようだ。イランで反対デモをするという話も、筆者が知る限りない。イランの敵であるイスラエルの核を廃止するための努力もしない。

彼らは本気で核兵器を廃絶したいと思っているのだろうか?