香港警察は6日、香港国家安全維持法違反(国家政権転覆罪)の容疑で、民主派53人を逮捕したと発表した。
逮捕者のなかには、民主派の前立法会(議会)議員や、米国人弁護士ジョン・クランシー氏がいた。
香港国家安全維持法が昨年6月に施行されて以来、一度に逮捕された人数としては最多。
国家政権転覆罪の容疑が適用されるは初。外国人が逮捕されるのも初。
香港の位置、出典:Wikipedia
香港における政治勢力は、民主派と建制派に大別される。
民主派は、香港特別行政区基本法によって規定されている、行政長官と立法会の普通選挙の完全施行を支持する政治勢力。
建制派は、支那共産党(北京政府)や行政長官を支持する政治勢力。
民主派は選挙の度に、全得票の55~60%を得ているが、選挙の仕組みにより立法会では少数派となっている。
香港国家安全維持法の概要
香港政府トップの林鄭月娥行政長官、出典:Wikipedia
民主派は昨年7月、立法会選挙の候補者を絞り込むための予備選挙を実施した。
民主派は立法会選挙で過半数を占めた上、香港政府の予算案を否決し、香港政府トップの林鄭月娥(りんてい げつが)行政長官を辞任に追い込むことを目標に掲げていた。
香港警察はこれが香港国家安全維持法の「国家政権転覆罪」に当たると判断した。
逮捕された民主派53人のうち、6人は国家政権転覆を組織的に計画し、残る47人はこれに参加していたとした。
香港政府は今回の逮捕について「必要な措置」とした。
支那外交部(外務省)も「香港警察の職務履行を支持する」とコメントした。
平成27年に平和安全法制が成立した時、左翼は「戦争になる」と言っていた。
国会前では「安倍、ヤメロ!」とか「安倍は独裁者だ!」などと騒いでいた。
本物の独裁者を批判することはできない。
香港の現状を見ればわかるだろう。