みずほ銀行は18日、紙の通帳発行の有料化を開始した。
70歳未満の個人や企業などが新規に開く口座が対象で、1冊あたり1100円(税込み)の手数料をとる。
既に口座を持っている人は対象外で、従来どおり手数料はとらない。
国内の大手銀行が、紙の通帳発行を有料化したのは初めて。
情報元:その他手数料一覧 | みずほ銀行
みずほ銀行本店が入居する大手町タワー、出典:Wikipedia
18日より、みずほ銀行で口座を開設した場合には全て「みずほ e-口座」というものになった。
「みずほ e-口座」は「みずほダイレクト通帳」というオンライン通帳か、紙の通帳か、どちらかを選択する。
「みずほダイレクト通帳」はスマホやパソコンから、過去10年分の取引明細を確認できる。無料で利用できる。
紙の通帳は1冊あたり1100円(税込み)の手数料が必要。ただし、70歳以上の個人は無料。
みずほ銀行に口座を持っており、毎年1月末時点で過去1年間通帳記帳していない場合には、自動的に「みずほ e-口座」に切り替わる。
同じく、どちらかを選択するのだが、このケースでは従来どおり紙の通帳発行に手数料はかからない。
情報元:みずほe-口座・みずほダイレクト通帳のご利用にあたって | みずほ銀行
2月には横浜銀行が、4月には三井住友銀行が、紙の通帳発行の有料化を開始する。
この流れは他の銀行にも及ぶとみられる。
紙の通帳の有料化は、銀行(金融機関)デジタル化の一環といえる。つまり、コンピュータで扱える業務を増やそうとしている。
言い換えれば、人手は要らなくなる。
経済評論家のなかには、数年以内に、地方銀行や信用銀行のほとんどが統廃合されると予想している人もいる。
「銀行に就職すれば一生安泰」というのは、もはや昔話である。
銀行(金融機関)デジタル化は、日本にとって良いことなのか?
それとも、悪いことなのか?