ジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニア氏(78)が20日(日本時間午前2時)、第46代アメリカ合衆国大統領に就任した。
同氏は一般的には「ジョー・バイデン」と呼ばれている。民主党所属。オバマ政権の副大統領。史上最高齢で大統領となった。ジョン・F・ケネディ以来、史上2人目となるカトリック教徒の大統領。
新副大統領には、史上初めて女性のカマラ・デヴィ・ハリス氏(56)が就任した。
ジョー・バイデン米国大統領、出典:The White House
バイデン氏は20日正午前、首都ワシントンの米国議会議事堂前で就任式に臨んだ。
聖書に手を置いて宣誓。
その後、就任演説を行い「米国民、米国を団結させる」と決意表明した。新型コロナウイルス感染症対応や、人種問題の解消に取り組む姿勢も強調した。
就任式には元大統領のオバマ氏、ジョージ・W・ブッシュ氏、クリントン氏や、ペンス前副大統領らが出席した。
トランプ前大統領は欠席した。ただ、バイデン氏によると「トランプ氏から非常に思いやりのこもった手紙を頂いた」という。
今回の就任式は新型コロナウイルス感染対策のため、出席者数が大幅に制限された。
パレードなどの恒例行事も大幅に簡略化となった。
今月6日には、米国議会議事堂が襲撃され、一時占拠される事件が起きている。
首都ワシントンは厳戒態勢が敷かれ、約2万5000人の州兵が動員された。
筆者は何回も米国大統領就任式を見ているが、今回の就任式は異例なものだった。
華やかさがなく、一言で言えば「寂しい」という印象を受けた。
バイデン新大統領は、同盟国との関係を修復・強化すると言っている。
一方、軍事費は削るつもりだ。支那に対して、トランプ政権以上に強硬策をとることは考えにくい。
米国大統領選挙が今回ほど、日本で注目されたことはないだろう。その背景には、支那の侵略がある。
どちらにしろ、日本はやるべき事をやらなければならない。特に防衛力の強化。
日本を守るのは米国人ではなく、日本人自身なのだから。