日産自動車は27日、2030年代早期より、日本・支那・米国・欧州市場に投入する全ての新型車を電動車にするという目標を明らかにした。
電動車には、電気自動車だけでなく、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、燃料電池車なども含む。
日産自動車が販売している電気自動車「リーフ」、出典:Wikipedia
日産自動車は同日、2050年までに「クルマのライフサイクルでカーボンニュートラル」の実現を目指すと発表した。
クルマの原材料採掘から、生産、使用、使用済み自動車のリサイクルや再利用までにおいて、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするということ。
この目標達成のため、2030年代早期より、日支米欧市場に投入する全ての新型車を電動車両にするとした。
内田誠社長兼CEOは「日産は、気候変動に対するグローバルな課題解決に貢献していくため、覚悟をもって取り組んでいきます。これをチャンスとして捉え、私たちの強みである電動化車両を主要市場へ積極的に投入し、カーボンニュートラルの実現へ大きく貢献していきます」と述べた。
日産自動車によると、「クルマのライフサイクルでカーボンニュートラル」を実現するためには、いくつかの技術革新が必要だという。
電動車の走行距離を伸ばし、充電時間を短縮するための、次世代型の全固体電池の開発。ハイブリッド技術「e-POWER(イーパワー)」の燃費向上。
電動車自体の技術以外にも、再生可能エネルギーを活用したシステムの開発、生産時の更なる効率化なども必要とした。
情報元:日産自動車、2050年カーボンニュートラルの目標を設定
日本自動車会議所によると、2020年度上期の国内における電動車比率は37%。そのほとんどは、ガソリンを使用するハイブリッドカーである。
情報元:20年度上期の乗用車販売 電動車比率37%に上昇 – 一般社団法人 日本自動車会議所
日産自動車は「全ての新型車を電動車にする」と言っているが、恐らく、ハイブリッドカーが大半になるだろう。
それ以前に、目標を達成できるかも怪しい。
筆者には、バイデン米政権への環境対策アピールのように見えてしまった。
邪推だろうか...