令和3年2月12日、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が辞任した。
女性蔑視(べっし)発言をしたとして、マスコミが大々的に報道。多くの人がこれに同調。森氏は辞任に追い込まれた。
森氏を批判していた人は、発言全文を確認してから批判していたのだろうか?
森喜朗氏
令和3年2月3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会で、森氏は「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」と知人の話を引用し発言した。
この部分をマスコミが切り取り、女性蔑視だと批判を始めた。
マスコミが批判しているのは、森氏の意見ではない。森氏が誰かの話を引用し、述べたものである。
森氏はその後、「(女性は)お話もきちんとした的を得た、そういうのが集約されて非常にわれわれ役立っています」とも述べている。
こちらは森氏の意見である。
情報元:森喜朗氏「女性がたくさん入っている理事会は…」3日の“蔑視”発言全文― スポニチ Sponichi Annex スポーツ
筆者には、森氏が女性蔑視としているとは思えない。むしろ、褒めているくらいだ。
ただ、マスコミの前でこの引用発言は不用意ではあった。
そして、森氏をバッシングしている連中の多くは、マスコミに踊らされ、魔女狩りをやっているようなものだ。
マスコミは、特定の相手や物事に対して否定的な報道を控えることがある。いわゆる「報道におけるタブー」である。
様々なものがあるが、メディアタブーが最大である。つまり、マスコミは自分たちに都合の悪いことは極力、報道を避ける。
その典型的な例が「フジテレビ抗議デモ」である。
フジテレビの偏向報道に抗議するデモで、平成23年8月から4回(非公式を含めれば5回)行われた。
数万人規模のデモだったとも言われているが、マスコミ各社はこのデモをほとんど報道しなかった。
関西生コン事件も、ほとんどのマスコミが報道していない。
関西生コンは正式名を「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部」と言い、人や企業に因縁をつけ現金などを脅し取っていた。
平成30年8月、滋賀県警は関西生コンのトップ、武建一執行委員長を恐喝未遂容疑で逮捕した。その後、京都や大阪、和歌山の各府県警も関係者を逮捕。
計89人が逮捕された。
森喜朗氏とフジテレビ抗議デモの様子
マスコミは公平な報道をしてるのか?
筆者は森氏批判より、フジテレビ抗議デモや関西生コン事件を報道するのが、マスコミが本来すべきことだと思う。