令和3年2月初旬、衛星放送関連会社「東北新社」に務める菅総理の長男から総務省幹部が接待を受けていたことが明らかとなった。
3月1日、7万円超の会食接待を受けていた、山田真貴子内閣広報官が辞任した。
3月3日、NTTグループからも総務省幹部が接待を受けていたことがわかった。
週刊文春によると、1人あたり約5万円だったという。谷脇康彦総務審議官は計3回、17万円を超える接待を受けたという。
マスコミはこれらを批判した。
しかし、テレビ局(キー局)も同じようなことをしている。
令和3年3月4日、立憲民主党などの野党は「野党合同ヒアリング」を開催した。
元「TBSテレビ報道局解説・専門記者室長」の杉尾秀哉・立憲民主党副幹事長は、自身もテレビ局幹部と総務省幹部の会食に立ち会ったことを明かした。
尾秀氏は「テレビ局って(総務省幹部と)会食ずっとしてるんですよ。幹部は」と述べ、「私も実際に会食の場に立ち会ったこともある」と続けた。
高橋洋一・内閣官房参与によると、2006年に総務大臣補佐官を務めたとき、面識のない多数の人から名刺をもらったという。
彼らはマスコミ関係者で、その中には「波取り記者」と呼ばれる人もいたという。
波取り記者とは、記事を書くことはぜず、総務省で電波・放送利権確保のためのロビー活動をする人たちのことである。事実上、総務省への接待要員。
マスコミは菅総理長男らを批判するなら、同様のことをしているテレビ局も批判すべきだ。
本来なら新聞がすべきだが、それは難しい。テレビ局と新聞社は提携会社や協力会社という関係性にあり、強く結びついている。
マスコミは「テレビ局が自分たちの既得権益を守るため、総務省を接待している」という最も重要な部分を指摘しない。
だから、国民には菅総理やNTTグループ、総務省が悪いことをしているとだけ見えるのだ。
あ!
言い忘れたが、「波取り記者」という言葉が広く知られるようになると、マスコミ(特にテレビ局)が困るから。