政府主催の「東日本大震災十周年追悼式」が11日、天皇皇后両陛下御臨席の下、東京都千代田区の国立劇場で開催された。
東日本大震災は、平成23年（2011年）3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」による戦後最大の自然災害。死者・行方不明者は関連死を含め、2万2000人余に上った。
国歌演奏後、地震が発生した午後2時46分には参列者全員が黙祷を捧げた。その後、菅総理が式辞を述べ、天皇陛下がおことばを述べられた。
東日本大震災十周年追悼式、おことばを述べられる天皇陛下、原典：政府インターネットテレビ
天皇陛下は冒頭「東日本大震災から10年が経たちました。ここに皆さんと共に、震災によって亡くなられた方々とその御遺族に対し、深く哀悼の意を表します」と仰せになられた。
陛下は皇太子時代より、何度も被災地をご訪問なされてきた。
復興が進んできたとする一方、家に帰れない人がいたり、農林水産物への風評被害があったりと、まだ問題も多いとの認識を示された。
陛下は「私も、皇后と共に、今後とも被災地の方々の声に耳を傾け、心を寄せ続けていきたいと思います」と仰せになられた。
日本の歴史では、巨大な自然災害は何度も発生している。
陛下は、教訓を次の世代に語り継いでいくこと、常に災害に備えておくことが大切との認識を示された。
その上で「その教訓がいかされ、災害に強い国が築かれていくことを心から願っています」と仰せになられた。
情報元：主な式典におけるおことば（令和3年）：天皇陛下のおことば - 宮内庁
警視庁によると、今月10日現在、東日本大震災死者は1万5900人。うち、津波による溺死が9割を超えている。
「震災対策は津波対策に最も力を入れるべきだ」と筆者は思う。国家の最優先事項は、国民の生命・安全を守ることのはずだ。
