香港政府衛生署は13日、支那企業「シノバック」製の新型コロナウイルスワクチンを接種した2人が新たに死亡したと発表した。
67歳と80歳の男性2人で、ワクチン接種の数日後に死亡。2人とも糖尿病や高血圧の持病があったという。ワクチンとの因果関係は不明。
これらの症例は、今後増える可能性があるという。
なお、今までワクチンを接種した人数は不明。
香港では先月26日より、同ワクチンの接種が始まった。
これまでにワクチン接種後に死亡した人は計6人で、年齢は55~80歳。
6人とも「ワクチン接種と死亡の因果関係は確認されていない」という。
香港では同ワクチンの接種をキャンセルする人が3割近くになる日もあり、不信が広がっている。
一方、香港政府の林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官らは、積極的な接種を呼びかけている。
香港で接種が行われているのはワクチンは、支那の製薬大手、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発したもの。
「不活化ワクチン」というタイプで、新型コロナウイルスを殺して毒性をなくし、必要な成分を取り出してワクチン化したもの。
本来、安全性は高い。接種しても新型コロナウイルスに感染することはない。
一方、免疫の続く期間は短い。
同ワクチンに関しては、治験により有効性が大きく異なっている。
ブラジル政府は今年1月、同ワクチンの有効性は78%だったと発表した。
ブラジル・サンパウロ州は今年1月、同ワクチンの有効性は50・38%だったと発表した。
トルコの研究者らは今月3日、同ワクチンの有効性が83・5%だったとする最終結果を発表した。
インドネシアで行われた治験は有効性65%だった、との報道もある。
シノバックを始め支那企業は、西側企業に比べて安全性や試験に関する情報の開示が不十分である。
信頼性を疑問視する声が多いのは、このためである。
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は今月12日、東京大会と北京大会で、希望する選手らに支那製ワクチンを提供する計画を明らかにした。
十分に情報公開がされていないワクチンを使用するのは危険だ...と筆者は思う。