第4護衛隊群第8護衛隊に編入され、海上自衛隊の佐世保基地に配備された。
平成25年に安倍内閣が閣議決定した「防衛計画の大綱」が揚げた、イージス艦8隻態勢が整った。
建造元のジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場(横浜市)では同日、引き渡し式・自衛艦旗授与式が行われた。
艦尾には、海上自衛隊の艦艇であることを示す「自衛艦旗」が掲揚された。
岸信夫防衛大臣は訓示で「(支那は)わが国周辺海空域における活動の質・量ともに、急速に拡大・活発化させています。いかなる事態においても国民の命と平和な暮らしを守り抜くべく、万全の体制をとる必要があります」と述べた。
基準排水量8,200トン、全長は170m、全幅は21m、深さは12m。軸馬力6万9,000馬力、最大速力は約30ノット。乗組員は約300人。ヘリコプター1機を搭載可能。建造費は約1,700億円。
艦名は、山形県鶴岡市の羽黒山に由来する。大日本帝国海軍の妙高型重巡洋艦4番艦「羽黒」に続き2代目。
一般的に「イージス艦」と言われるのは、米海軍の開発した防空システム「イージスシステム」を搭載した艦艇を指す。
正式名称は護衛艦「はぐろ」である。
「はぐろ」は、他のイージス艦や早期警戒管制機などと敵ミサイルの位置情報を共有できる、共同交戦能力(CEC)を備える。
自艦のレーダーが目標を捕捉していなくても攻撃が可能。
「はぐろ」には、日米が共同開発した弾道弾迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を搭載する予定である。迎撃できる高度は1,000km超で、従来の弾道弾迎撃ミサイルの倍を超える。
更に、艦対空ミサイル「SM6」も搭載予定。低空を高速で飛来する巡航ミサイルなどに対処する迎撃ミサイルで、射程距離は300km以上。現在の「SM2」より長い。
「はぐろ」は米国の艦艇とも敵ミサイルなどの情報を共有することが可能である。
ただ、日本にはスパイ防止法がない。
このような状態で、米国や他の友好国が日本を信頼してくれるだろうか...