素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

消費者庁「新型コロナの検査キット、自己判断で使わないで」

消費者庁は26日、新型コロナウイルスの検査キットの表示に関して、販売業者5社に対し、再発防止等の行政指導を行なった。

厚生労働省承認などと表示し、ネットで販売していたという。景品表示法違反(優良誤認表示)の疑い。

これらの検査キットは、国が認めた体外診断用医薬品ではない。

 

消費者庁は市販されている新型コロナウイルスの検査キットについて、自己判断で使わないよう注意を呼び掛けている。

また、感染が疑われる場合には、医療機関等に相談してほしいとしている。

 

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新型コロナウイルスの検査キットについて、注意を呼びかける消費者庁のイラスト、出典:消費者庁 on Twitter

 

消費者庁が今回行政指導をした5社は、研究用抗原検査キットの販売事業者2社と、抗体検査キットの販売事業者3社。

 

抗原検査:ウイルス特有のタンパク質(抗原)を検出する検査。鼻の奥の粘液などを綿棒で採取して検査する。数分~20分で結果が出るが、PCR検査より精度は低い。

抗体検査:過去に特定のウイルスに感染していた否かを調べる検査。血液を採取し、ウイルスに感染すると形成されるタンパク質(抗体)を調べる。現在感染しているか否かはわからない。

 

研究用抗原検査キットの販売事業者2社は、今年1月以降、自社のウェブサイトなど1セット約4,000円で販売していた。

自社のウェブサイトなどには「厚生労働省承認済み【国内唯一】」や「唯一、認可され輸入が許されている商品です」といった表記がされていた。

いずれも支那から輸入していた。

 

抗体検査キットの販売事業者3社も、1セット2,500円~4,000円ほどで販売。

「このキットはIgM+IgGの複合検査により、早期、中期、後期の各期をカバーでき、各期の感染者を正確に発見できます」等の表示がされていた。

抗体検査は過去の感染歴を調べるものであるが、現在の感染の有無を判定できるかのような表示がされていた。

 

情報元:新型コロナウイルスの検査キットの販売事業者5社に対する行政指導について | 消費者庁

 

自己判断で検査キットを使う人が多いのは、新型コロナウイルスに対する未知の恐怖があるからだろう。

人間のそういう弱い部分に漬け込む商売は、昔から多い。

面倒でも、「感染が疑われる場合には、医療機関に相談する方が利口」だと筆者は思う。