インド東方のベンガル湾で5日、海上自衛隊と米国、オーストラリア、インド、フランス海軍による共同訓練「ラ・ペルーズ21」が始まった。
今回、インドは初めて参加した。
日米豪印、通称「クアッド」はフランスとも連携を強めることにより、支那の海洋進出を牽制(けんせい)するのが狙い。
フランスはインド洋や南太平洋に海外領土を持っている。
フランス海軍の強襲揚陸艦「トネール」、出典:Wikipedia
訓練はフランスの主導で5~7日の3日間、ベンガル湾で行われる。
司令官はフランス海軍、強襲揚陸艦「トネール」のアルノー・トランシャン艦長。
訓練項目は対空戦や対水上戦、洋上補給など。
参加部隊は以下のとおり。
- 海上自衛隊:護衛艦「あけぼの」
- 仏海軍:強襲揚陸艦「トネール」、フリゲート艦「シュクーフ」
- 米海軍:ドック型輸送揚陸艦「サマセット」
- 豪海軍:フリゲート艦「アンザック」、補給艦「シリウス」
- 印海軍:フリゲート艦「サツプラ」、コルベット艦「キルタン」、哨戒機(P-8I)
情報元:日仏米豪印共同訓練(ラ・ペルーズ21)について | 海上幕僚監部
訓練終了後、フランス海軍の2隻は日本に向かう予定。
日米豪印は昨年11月にも、ベンガル湾で日米印の共同訓練「マラバール」を行っている。豪州が13年ぶりに参加した。
今年3月には、初の4カ国の首脳会談をオンラインで開催した。
安倍晋三前総理は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、日米豪印の連携強化を提唱していた。事実上、反支那連合である。
安倍氏の撒いた種が、最近やっと芽を出し始めた。
外交や軍事というのは、成果がでるまで時間がかかるものだ。