米国の経済誌フォーブスは6日、世界長者番付の2021年版を発表した。
米国のインターネット通販大手アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が、純資産1770億ドル(約19兆5000億円)で、4年連続首位だった。
日本人最高順位はソフトバンクグループの孫正義会長兼社長で、純資産454億ドル(約5兆円)で29位。孫氏は日本に帰化している。
世界長者番付とは、米国の経済誌フォーブスが毎年3月または4月に発表する、世界の個人純資産番付である。
純資産は資産から負債を控除し算出され、米ドルによって表記される。
2021年版の順位、氏名(敬称略)、純資産額、富の源泉、国籍は以下のとおり。
①ジェフ・ベゾス 1770億ドル
(アマゾン・ドット・コム、米国)
②イーロン・マスク 1510億ドル
(ステラ、米国)
③ベルナール・アルノー 1500億ドル
(LVMH、フランス)
⑤マーク・ザッカーバーグ 970億ドル
(フェイスブック、米国)
㉛柳井正 441億ドル
(ファーストリテイリング、日本)
純資産10億ドル以上の十億長者(ビリオネア)は2755人で、前年から660人も増えた。
国別では、首位が米国で724人。2位は支那で698人(うち香港・マカオで72人)、3位はインドで140人、4位はドイツで136人。
ビリオネア全員の合計純資産は13兆1000億ドル(約1440兆円)となり、前年の8兆ドルから大幅に増加した。
フォーブスによると、純資産増加の最大の要因は、新型コロナウイルス感染症対策の金融緩和に伴う株価上昇だという。
イーロン・マスク氏はステラの株が急騰したため、昨年の31位から2位へと順位を大きく上げた。
情報元:Forbes Billionaires 2021: The Richest People in the World
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