トヨタ自動車は22日、「水素エンジン」の技術開発に取り組むと発表した。
まずは来月、同エンジンを搭載した水素自動車でレースに参戦。データ収集する。
水素自動車とは、水素を燃料とする自動車のことである。
エンジンの仕組みは、既存のガソリンエンジンやディーゼルエンジンに近い。
ガソリンとのハイブリッド式ではあるが、国内企業ではマツダが平成21年にリース販売している。
トヨタ自動車によると、水素エンジンの水素の燃焼の速さはガソリンよりも速く、応答性が良いという。
また、走行時にはガソリンエンジンでも発生する微量のエンジンオイル燃焼分を除き、二酸化炭素を発生しない。
開発するエンジンの概要は以下のとおり。
トヨタ自動車は5月21~23日、この水素エンジンを「カローラスポーツ」をベースとした車両の載せ、富士スピードウェイ(静岡県)で行われる24時間耐久レースに挑む。
豊田章男社長もドライバーとして参戦する。
燃料の水素は、福島県浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド」で製造されたものを使用する予定。
情報元:トヨタ、モータースポーツを通じた「水素エンジン」技術開発に挑戦 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
水素自動車はガソリン自動車に近い。流用できる部品も多い。
このため、平成10年代から20年初頭にかけ、各国で商品化の動きがあった。
しかし、燃料を補給する水素ステーションの整備が難しい等の理由により、普及しなかった。
水素の質量あたりのエネルギー密度は、ガソリンの約3倍と非常に大きい。燃焼時に二酸化炭素も出さない。
水素社会は訪れるのか、水素自動車は今後普及するのか。
筆者は注視していきたいと思う。もちろん、簡単にいかないだろうが。