これをマスコミは大々的に批判した。
神の国発言とは、平成12年(2000年)5月15日、森喜朗総理(当時)が神道政治連盟国会議員懇談会で「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国」と言った発言である。
この時、森氏は1000人ほどの神主の前で挨拶をしていたのだが、この中にマスコミ関係者が数名いた。
マスコミは即、森氏の批判を始めた。
森氏の発言の前後の文脈は以下のとおり。
「昭和の日」などの制定を致しましたり、今の天皇のご在位のお祝いを致しましたり、陛下御即位五十年、六十年のお祝いを致しましたり、ま、ややもすると政府側、
いま私は政府側におるわけでございますが、若干及び腰になることをしっかりと前面に出して、
日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知をして戴く、その思いでですね、
批判した主なメンバーは以下のとおり。
テレビ(特にワイドショー)は最も批判したが、「個人の見解」という立場をとっているので、一応メンバーから外した。実際、森氏を擁護したコメンテーターも僅かだがいた。
日本の宗教(広義の意味)は神道であり、自然のなかに多くの神々が存在すると考える。
神道は日本の生活と関わりが深い。神社は神道の施設であり、祭祀(祭り)は神道の儀礼である。日本に住んでいる人なら誰でも、程度の差こそあれ、神道と関わりがある。
「神の国発言」の本質は、左派マスコミなどによる政権批判である。
森友学園問題や加計学園問題、森氏の「女性蔑視発言」報道と同じである。
ただ、神の国発言は影響が大きかったため、中道や右派でも、同調したメンバーが多くでた。
この日本の構造は、戦後70年以上変わっていない。まぁ、最近は効き目が弱くなってきてはいるが。
マスコミの印象操作に、国民が騙されなくなること。これも戦後レジームからの脱却の一部だと筆者は考える。