共産主義とは、財産を共同所有することで平等な社会をめざす、思想や運動、政治体制を指す用語である。
社会主義とは、平等な社会を目指す、思想や運動、政治体制を指す用語である。
国が生産手段を所有し、計画的な経済運営をする。この仕組みを採用した国を「社会主義国」と言う。
社会主義(広義の意味)にはいくつかの思想が存在するが、その代表的なものが共産主義である。
共産主義も社会主義も、資本主義の弊害から生まれた思想である。
資本主義とは、個人が財産を所有することが認められている仕組みである。資本を持つ人(資本家)が労働者を雇い、商売をすることができる。
日本や米国を始め、世界中の多くの国で採用されている。
1848年にカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによって書かれた書籍『共産党宣言』がベースとなっている。共産党宣言は国際秘密結社「共産主義者同盟」の綱領。
マルクス主義とは、資本家が持つ「資本」を社会の共有財産にして、計画的に生産を行うという考え方である。
単に「共産主義」と言った場合には、このマルクス主義を指すのが一般的だ。
18世紀半ばから19世紀にかけ、ヨーロッパを中心に産業革命が起こった。
工場では、機械化により大量生産が可能となった。工場を中心に多くの労働者が雇用されたが、当時の労働環境は劣悪なものだった。現在のような法整備はさえれていなかった。
資本家は労働者を使い莫大な富を得る。一方、労働者は必死に働いても貧しいまま。
この時期の社会不満から生まれたのが、共産主義・社会主義である。
マルクス主義には、社会主義は階級闘争とプロレタリア独裁によってのみ成し遂げられるという概念がある。
わかりやすく言えば、「金持ちや権力者から富・権力を奪い、俺たちでパラダイスを作ろうぜ!」という感じだ。そして、目的達成のためには殺人や独裁も許される。
共産主義者や社会主義者が言う「平等」とか「人権」は、自分達の味方に対してのみ、適応されるものなのだ。
逆に言えば、自分達の敵に対しては「平等」も「人権」もない。
実際に彼らの行動を見ればわかる。
日本共産党は国会前で、自民党政権に対するデモを時々行っている。
日本共産党員やその支持者らは頻繫に、「平等」とか「人権」という言葉を口にする。しかし、政治的に敵対する相手には差別的なことをしている。
菅総理のことは「スガ」、安倍前総理のことは「アベ」と呼び捨てにしている。
彼等はよく、安倍前総理のことを「独裁者」と呼んでいたが、本物の独裁者に対してそのようなことは言えない。
一方、20年以上も日本共産党のトップである志位委員長のことを「独裁者」と言う者はいない。
令和3年2月3日、日本共産党員を中心とする野党支持者は、国会前で「アベ・スガ政治を許されない」デモを実施した。
令和3年1月8日より東京都では、新型コロナウイルス感染症の拡大による「緊急事態宣言」が発令されていた。緊急事態宣言発令中のデモである。
この行動からも、共産党員やその協力者がどれだけ自分勝手かわかる。
共産主義や社会主義は資本家に対する『恨み』から生まれたものである。
そのようなものでは、人を幸せにすることはできない。